50万本ヒットの「漢検DS」に続くか、シリーズ第2弾は「英検DS」。

2007/01/04 10:57 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


ニンテンドーDSの登場によって、タイトルが充実し、注目度が高まってきた教育向けソフト。「ゲームで学ぶ」のコンセプトは古くからあり、「ポパイの英語遊び」(1983年)や「ドンキーコングJr.の算数遊び」(同)など、ファミコン草創期の頃からテレビゲームの分野にはたくさん存在しているなりよね。ただ、これらのソフトが何十万本も売れるようなヒット作だったか……と言われれば、そういうわけではなく。任天堂をはじめ、多くのソフトメーカーがゲーム機に教育的な側面の可能性を感じつつも、なかなか「成功」と呼ぶに相応しい結果を残したソフトは出て来なかったなりよ。

過去の教育向けソフトが大ヒットに至らなかった要因のひとつは、教育向けソフトであるがゆえに、画面構成からゲームの内容までやけに「学習臭」が漂っていたから。もちろんハードのスペックが今に比べれば格段に低く、そうせざるを得ない事情もあったなりが、子どもから見ても「学習臭」が見透かれてしまうようなモノが多かったのは事実なりよ。まあメーカーも試行錯誤をしてきた過程の段階なので、教育向けソフトとしてこなれていなかったのは仕方がないなりが、ヒットしなかったのはそれなりに理由があったのは確かなりね。

でも、言わずと知れた「脳トレ」の大ヒットで、教育向けソフトは新たなステージに突入したなりよ。それまでは教育向けソフトは子どものため、という先入観のようなものが「縛り」として存在し、これが「大人が作る子ども向け教育ソフト」の難易度を上げていたなりが、ニンテンドーDSによってユーザー層が大幅に拡大したことが、「大人が作る大人向け教育ソフト」という新しい市場を開拓することになったなりね。結果としてある種子ども騙しのような「学習臭」は影を潜め、また、タッチペンや2画面、携帯ゲーム機の手軽さなども相まって、純粋にゲームとして楽しめる教育向けソフトが花開いたわけなり。

ニンテンドーDSの教育向けソフトは「脳トレ」をはじめとする任天堂のソフトに注目が集まるなりが、任天堂以外のメーカーからも教育向けソフトがたくさん出ているなりよ。老舗メーカーのイマジニアの子会社ロケットカンパニーの「漢検DS」も教育向けソフトのひとつ。これが世の漢検ブームに乗って意外にも大ヒットしているなりよ。その販売数は累計50万本。タイトル名からして、正直あまり面白味のあるソフトという印象を受けないなりが、ニンテンドーDSが開拓した「大人が作る大人向け教育ソフト」という地平で大成功を収めているなりね。

この成功に続けとばかり、ロケットカンパニーが第2弾として準備を進めているのが「英検DS」。その名のとおり英検受験に向けたトレーニングソフトなりが、英検は最も人気のある検定試験のひとつだけに、これもヒットを予感させるなりよね。旺文社の英検予想問題集をベースに、一日一回自分の英語力をチェックできる「英語脳力チェックモード」、本番の検定試験と同じ形式で力試しができる「模擬検定モード」、弱点克服のための反復練習ができる「トレーニングモード」、ゲーム感覚で楽しみながら学べる「ゲームモード」の4つのモードと、日々の学習の成果を記録・閲覧できるカレンダーとグラフ機能を搭載。飽きずにトレーニングが続けられる工夫が凝らされているなり。

ゲーム機がゲームだけできれば良かった時代はもう過去のモノ。こうしたソフトが増え、受け入れられているニンテンドーDSは、まだまだユーザー層を拡大していきそうなりね。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.