米企業が熱視線、仮想世界「セカンドライフ」の入居者急増。

2006/12/06 19:32 Written by コ○助

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米国で人気を集め、さまざまな企業が注目をしている新しいネットサービス「セカンドライフ」。2005年の初頭には10万ユーザー程度の規模だったなりが、今年になって本格的にブレイクし、今では150万ユーザーをも抱える大きなサービスに成長しているなりよ。爆発な勢いでユーザーを増やしている……というわけではないなりが、堅実に力をつけてきているなりね。

その「セカンドライフ」とは何ぞや、という人も多いと思うので、簡単に概要を説明しておくなり。「セカンドライフ」はシリコンバレーのITベンチャー企業、リンドン・ラボが開発したサービスで、ネット上に構築された「第二の人生」を楽しむための仮想世界のこと。ユーザーは自分の分身となるキャラクター(3Dで動くアバターのようなイメージ)を操作してほかの住人たちと交流し、「生活」を送るなりよ。

「セカンドライフ」内では実際のドルに換金可能な「リンドン・ドル」(1ドル=300リンドン・ドル)という通貨が存在しており、土地を買ったり、物を売ったりといった商行為が誰でも行えるのが大きな特徴。東京新聞によると「個人レベルではブティックを開店し、キャラクター向けの服や靴を販売したり、借地を整地して企業に賃貸する『不動産業』を営業するなどで実際に収益を上げる人も」いるというなり。ザックリとしたイメージは、人と人を繋げるソーシャルネット的な機能と、「シムピープル」のようなゲーム的な機能、デジタルデータの売買機能(楽曲や動画ファイル、アバター用の洋服や靴など)を併せ持ったサービスと言えるなり。

米国ではこの仕組みに目を付ける企業が続出しているなりね。代表的な例をいくつか紹介しておくと。

◎「セカンドライフ」内での企業プロモーション例(東京新聞より)
・ロック歌手ベン・フォールズの分身がコンサートを開催。
・日産自動車が自社の車「セントラ」を販売、試乗できる仮想のテストコースを設置。
・ロイターやCNETが「支局」を開設。
・シェラトンホテルが実際に開業予定のホテルと同じ設計図でホテルを「建設」。
・ハーバード大学がキャンパスを「建設」、教授陣の「分身」による講義を実施。

まだ企業にとってどれほどのメリットがあるのかは不透明な段階なりが、とりあえず「セカンドライフ」の中で、面白そうなことが行われているという雰囲気は伝わってくるなりよね。これまでのネットサービスとは異なる「楽しさ」や「自由度」があるため、新たなプロモーションの手段として非常に注目されているなりよ。

日本では来年から正式サービスが始まる予定。米国で成功したネットサービスが必ずしも日本で成功するわけではないなりが、これまでなかったタイプのサービスだけに、期待してサービス開始を待ちたいなりね。

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