交通標識にも男女平等を? スペインの小都市で新条例。

2006/11/13 13:53 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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日本からセントルイスに引っ越してきたばかりの友人の話では、こちらの生活に定着するために、まず乗り越えなければならない難問は、車の免許なんだとか。確かに車がなきゃ買い物ひとつも出来ないし、本当にどこにも行けませんしねぇ、ここは(笑)。

最初は日本で登録してきた国際免許があるものの、それの期限が切れる前に、ミズーリ州のライセンスを取らなければなりません。幸い、日本語で筆記テストは受けられるそうで、ドライビングの方も日本で運転したことのある人なら、左ハンドルに慣れればそれなりにOK。それでも日本とはまったく違う道路標識や交通のルールなどは、ちゃんと記憶するのがなかなか難しいんだとか。確かに見慣れないサインを直ぐに何十個も覚えるというのは至難のワザです、えぇえぇ。

さて、その道路標識なんですが、人物が描かれたタイプがありますよね。アメリカでも横断歩道、工事中、スクールゾーンなどなどに人型の絵が描かれています。その人物画ですが大体が丸い頭に棒の手足で、極力単純化され、それこそ性別の区別なんて判らないデザイン。まぁ、スクールゾーンのだけは男の子と女の子って判りますけど……。

ところがスペインでは道路標識に登場する絵は、男性っぽいものが多いのだそうです。これが女性軽視だとして、この度首都マドリッド郊外にあるフエンダブラダという町で、標識の半分を「女性画」にすることを議会で可決したのだそうです。この女性版標識はポニーテールとスカートを着用することになるんだそうで、同町の古くなった標識を取り換える際に、徐々に設置されていくのだとか。

それにしても道路わきのサインが女性になることで、もしかしたら車を運転する男性たちの注意が研ぎ澄まされることになるかも……なんて、ことはないだろうけど(笑)。とにかく面白い試みであることは確か。これ今後はスペイン国内のみならず、ヨーロッパ中や全世界にも広がる可能性はあるかも。

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