別荘の売れ行きが好調など、定年を迎えると別の土地に住もうと考えている人が増えている昨今、オリコンが老後に移住したい都道府県のランキングを行ったのだ。人気は沖縄県に集中したものの、北海道とともに東京都も2位にランクインしている。

1位の沖縄県は19.1％の票を集め、2位の北海道と東京都の7.7％を大きく引き離している。温暖な気候と自然溢れる沖縄は、都会だけでなく、さまざま土地住む者にとっては憧れの地であることが分かったのだ。

沖縄県や北海道の人気が高いのはうなずけるのだけど、老後になぜ東京都に移住したいのか、東京出身のぼくとしてはうれしい半面、理解に苦しむのだ。生活ペースが速くゴミゴミしてて、高齢者が住むにはそれほど適しているとは言えないような気がするけど、23区外ということなのかな。

4位に入ったのは神奈川県。こちらは湘南、鎌倉などリゾート地を抱えているし、引退後の移住地としてはこれまで実績がある土地なのだ。詩人の田村隆一も、東京の大塚から鎌倉に引っ込んだし。

1位の沖縄よりももっと“人気”があったのが、「特にない」（32.9％）。結局、自分の住んでいる土地が一番ということなのだろうか。老後の移住を望む声は男性のほうが高く、「特にない」を選んだ女性が38.0％だったのに対し、男性では27.8％。女性のほうがリアリストで男性のほうがロマンチストという説が、ここでも証明されたのだ。

それにしても、徳川家康が大御所となったときに選んだ“元祖老後の移住地”静岡県は、男性では4位だったものの、女性ではランク外だったのだ。温暖でのんびりしているので住みやすいと思うんだけどなあ。


☆老後に移住したいところランキング

1.　沖縄県　19.1％
2.　北海道　7.7％
2.　東京都　7.7％
4.　神奈川県　3.2％
5.　静岡県　2.3％
6.　大阪府　2.0％
7.　兵庫県　1.9％
8.　京都府　1.8％
8.　福岡県　1.8％
10.　長野県　1.6％
　　特にない　32.9％