南アで危険な「電車サーフィン」が流行、死者や重傷者も続出。

2006/10/17 23:28 Written by コジマ

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列車の屋根に飛び乗り、サーフィンのように疾走感を味わうという「トレインサーフ」(電車サーフィン)を楽しむ若者たちを描いた、MTV JAPANの「トレインサーファー」(中尾浩之監督)。ビースティー・ボーイズやクレイジーケンバンドの横山剣も出演していたちょっとシュールでおかしな作品なのだけど、この電車サーフィンが実際に南アフリカで流行しているそうなのだ。

南アフリカでの電車サーフィンのようすはYouTubeで確認できるのだけど、これがすごい。「トレインサーファー」同様、若者たちが電車の屋根の上にのぼって迫り来る高架線をしゃがんだり飛び跳ねたりして避け、外に付いている手すりや枠にぶら下がってスリルを楽しんでいる。観客も少なくないようで、電車サーファーたちが派手なアクションを起こすたびに歓声が上がるという。電車の屋根上で風を感じているようすは、ちょっと気持ち良さそうではある。


しかし、命綱など着けず“丸腰”で乗っているため、死者や重傷者が続出しているという。FNNヘッドラインでは、3万ボルトの電流が流れているという高架線に接触して感電死したケースや、走行中の電車から落ちて足が不自由になってしまった若者を紹介していた。うーん、まさに死を賭した遊びなのだ。まあ、インドで電車に乗ったとき、2等車は人であふれかえって自然と電車サーフィン状態になっていたけど。

電車サーフィンが流行している理由として、FNNは「根強い人種差別や失業問題など複雑な社会問題が背景にあるという」と報じているのだけど、比較的豊かな国であるドイツで電車サーフィンを楽しむ若者の映像もYouTubeで発見できたのだ。

こちらの映像に出てくる若者は「trainrider」という文字がプリントされたジャージやパーカーを着ており、どうやら電車サーフィンの愛好家集団のようなのだ。南アフリカのような高架線を避けるようなアクションはしないものの、屋根の上にのぼって風を受けたり、最後部の窓についているワイパーにしがみついたりなどしている。うーん、なんで見つからないのだろうか。

こうした発展途上国だけでなく、先進国でも愛好者がいる「電車サーフィン」。いくら気持ち良さそうとはいえ、その爽快感を上回る危険性を持っている。日本でやったらすぐ見つかって逮捕されてしまうのでご注意を。

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