PC2台以上とDSを持つ家庭が半数以上、フィルタリング導入は2割弱。

2006/10/12 23:59 Written by コジマ

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現在のパソコンの普及は加速度的に進んでいる。ぼくのようにインターネットで記事を書く仕事なんて、十数年前には考えられなかったものなのだ。しかし、パソコンがこう普及してくると、ユーザーの低年齢化が気になるところ。8月にNarinari.comでお伝えしたニュースでは、小学生の1割が自分のパソコンを所有しているというgooの調査結果が出ていた。日本の将来を担う小学生が今からパソコンに触れることによって、技術力のさらなる向上が期待できるのだけど、その半面、ネットが与える“害”が懸念されているのだ。

今回、ネットスターが行った調査によると、パソコンを2台以上所有している家庭が半数にものぼり、子供のネット利用に対して8割以上の保護者が「把握しておきたい」としながらも、見てほしくないサイトを判別するURLフィルタリングを導入している家庭は2割に満たないという結果が出たのだ。

調査は、ネットスターが調査会社のマクロミルに委託し、家庭でインターネットを利用している小中学生の子供を持つ20〜40歳代の保護者516人を対象に行われた。URLフィルタリングを導入しているのは、パソコン向けで17%、携帯電話向けで5%のみで、「把握しておきたい」という気持ちとは裏腹に、実際には野放し状態なのかもしれない。半数近くの保護者がURLフィルタリングを「必要だ」と回答しているというから、量販店などで目に付きやすい場所に置かれれば、もうちょっと普及率が上がるかも。

この調査でもう1つ驚きだったのが、ニンテンドーDSの普及率が、アンケート対象の家庭で5割を超えたということ。現在も入手困難で、ヤフーオークションで揉めていることがネットで話題になったりしていることを考えると、この普及率は妥当なところなのかもしれない。でも、DSなどの携帯ゲーム機があることによって、いつでもどこでもゲームができちゃうというのは考え物。家族で食事中にもゲームをしている子供を見かけることもしばしばで、親子の会話ができているのかと、余計なお世話ながら心配しちゃうのだ。

そういえば、今日も仕事帰りの電車内、お父さんの両隣で、鋭い目つきでニンテンドーDSをピコピコとやりまくってる兄弟がいた。耳にはイヤホンがささっており、お父さんの声は物理的にも意識的にも聞こえそうにない。お父さんはただただ一点を見つめるのみだった。この状態はちょっと悲しかったのだ。

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