就職までの道示す、職業情報データベース「キャリアマトリックス」公開。

2006/09/04 23:38 Written by コジマ

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学生にとって売り手市場の就職状況だけど、いざ選べるとなるとどの職業に就けばよいのか迷う人も多いのではないだろうか。自分に合った職業は何なのか、そしてその職業に就くためにはどうしたらよいのか、そういった職業の適性や就職への道を紹介したデータベース「キャリアマトリックス」が4日に公開されたのだ。紹介されている職業数は500にものぼり、世界最大級という。

この「キャリアマトリックス」は、労働政策上の課題に対する研究を行っている独立行政法人「労働政策研究・研修機構」が制作・運営している。行政書士やシステムエンジニア、デパート店員など、現代の主要職業500種が紹介されており、それぞれの内容(「どんな職業か」)や就職の仕方(「就くには」)、労働条件(「労働条件の特徴」)などが紹介されている。

例えば、「寿司職人」の項目では、「どんな職業か」の欄に「まず、魚市場ですし種(すしだね)の魚介類を仕入れることから始まる。次に、材料を仕込み「ネタ」にする。」「さらに、ご飯を炊き、酢などの調味料をまぜて味つけをし、「シャリ(酢飯)」として用意する。そしてお客と接しながら「つけ場」で、包丁、「まきす(巻き簀)」などを使い、仕込んだネタとシャリから「にぎりずし」、「巻きずし」、「ちらしずし」等を作っていく。 」とし、「就くには」の項目では「一人前のすし職人になるには、すし店などで見習から始めて、数年の修業期間が必要である。」、「労働条件の特徴」として「労働時間は、仕入れのため朝は早く、閉店時間はたいてい夜の11〜12時で、拘束時間は長くなりがちであるが、午後2〜5時は休憩となる。立ち仕事が多い仕事である。」と紹介しているのだ。

また、「適職探索ナビ」では自分に合った職業を探すことができ、条件によって「興味から」「ワークスタイルから」「スキルから」の3つの項目から検索できる。

同サイトの紹介数は、今まで国内最大だった「旧労働省監修職業ハンドブック」の約6倍にもなり、米国のデータベース(約900)に次ぐ世界最大級なのだとか。

サイトのターゲットは学生だけではない。同機構は、ニートなど職業適性が分からず就職に迷ったりつまずいている若者や、これから多く発生する定年退職者の新たな就職ツールとして活用して欲しいとしているのだ。

本日Narinari.comで紹介した脚本家の大森美香のインタビューでも、最初は脚本家に興味がなかったのに講習を機に売れっ子脚本家になっていったように、人生は何が転機となるか分からない。こうしたサイトを活用して自分の道を模索するのも、1つの手段かもしれないのだ。

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