「Kiss」（講談社）に連載されている少女マンガながら、男女問わず絶大な人気を誇る「のだめカンタービレ」。これまで発売された単行本は15巻で1100万部を突破しているほど（参考：「花より男子」は5400万部、「NANA」は2000万部）なりが、10月からフジテレビの看板枠「月9」で連続ドラマ化されることになったなりよ。人気マンガを原作にしたドラマは安定した視聴率を稼ぐのが常なりが、「のだめカンタービレ」は良枠での放送ということも手伝って、かなりの高視聴率を叩き出しそうな予感がするなりね。

そもそも、「のだめカンタービレ」のドラマ化の噂が初めて出たのは昨年の早い段階。当初は「TBS系」「金曜22時枠」という情報が有力視され、その頃から「主演は上野樹里」と言われてきたなりよ。ただ、噂が盛り上がりを見せることに困惑した作者の二ノ宮知子が、昨年8月に公式サイト上で次のようなコメントを発表。ドラマ化の噂は一旦は立ち消えになっていたなり。

［ドラマ化について］（二ノ宮知子公式ページより）
本当は書く必要ないかと思いましたが、このところずっとそのことについてのBBSへの書き込みや問い合わせが多く、困っています。
なので、はっきり言いますが「ない」です。延びたんじゃないかと、また言われそうですがそれも「ない」です。
このことについて、今後BBSへの書き込みや問い合わせはご遠慮ください。

ドラマ化を好ましく思わないファンも少なくないため、作者の否定発言に「安心した」という人もいたなりが、それがこの1年の間に事態が急転。水面下でどのような駆け引きが行われたのかは分からないなりが、「月9」でドラマ化されることは正式に決定したことなりね。そのため、ネットにはファンの期待の声がある一方で、落胆の声も多いようなり。

主演に抜てきされたのは、これが「月9」初主演となる上野樹里。昨年の今頃には名前が出ていたので、この人選は相当早い段階から内定していたものと思われるなり。共演には玉木宏、瑛太、水川あさみ、小出恵介、上原美佐とフレッシュな顔触れが並ぶなりよ。音大が舞台ということで、比較的若い役者が集う作品になりそうなりね。

キャスティングを巡っては賛否が巻き起こりそうなりが、否応なく注目される「月9」枠でのドラマ化。ファンの多い作品なので、原作の雰囲気を壊さずにドラマ化することが至上命題なのは制作サイドも重々承知しているはず。どのような作品に仕上がるのか、まずは楽しみに待ちたいなり。

ちなみに、ドラマ化とともにアニメ化も発表されたなりよ。こちらも同じフジテレビ系で、ドラマ版の後を受けて来年1月から放送予定。詳しくは9月10日発売の「Kiss18号」に情報が載るようなので、興味ある人はチェックしてくださいませ。

☆現在までに判明している2006年「秋ドラマ！」
◎月曜21時 「のだめカンタービレ」（主演：上野樹里）フジテレビ系
◎水曜22時 「14歳の母（仮）」（主演：志田未来）日本テレビ系
◎木曜22時 「Dr.コトー診療所 2006」（主演：吉岡秀隆）フジテレビ系
◎金曜22時 「セーラー服と機関銃」（主演：長澤まさみ）TBS系
◎日時未定 「嫌われ松子の一生」（主演：内山理名）TBS系
△土曜21時 「たったひとつの恋」（主演：亀梨和也？ 綾瀬はるか？）日本テレビ系
△木曜21時 「だめんず・うぉ〜か〜」（主演：藤原紀香？）テレビ朝日系
［記号の説明］◎…確定、○…ほぼ確定、△…噂アリ、▲…憶測、×…ガセ