19歳が独力で企画・交渉したロックフェスが開催、国内17組が出演。

2006/07/25 23:58 Written by コジマ

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22、23日に行われた「UDO MUSIC FESTIVAL 2006」や23日に行われた「FM802 MEET THE WORLD BEAT 2006」を皮切りに、音楽フェスティバルの季節がついに到来! そんななか、1つの小さなロックフェスティバルが7月29日に青森県つがる市で開かれる。フェスの名前は「AOMORI ROCK FESTIVAL 06〜夏の魔物〜」。なんとこのフェス、19歳のロック好きの青年がたった1人で企画・出演交渉し、実現に至ったのだ。Sheena & The Rokketsなど、国内のバンド17組が出演する。

フェスを独力で実現したのは、青森市に住む成田大致さん。自身も地元のバンドTHE WAYBARKでボーカルを務めるロックンローラーなのだ。もともとロックフェスが好きだった成田さんは、フェスに参加するうちに「東北各地でもさまざまなロックフェスが開催されているのに、どうして青森ではないのだろう」「青森でも、こんな野外フェスをやりたい」と強く思うようになったそう。そして昨年8月、キングブラザーズをゲストに初めてのジョイントライブを開き、続く9月にはM.J.Q(遠藤ミチロウ+クハラカズユキ)を招致、11月には無戒秀徳(ZAZEN BOYS)、POLYSICS、THE BIG HIP(!)の3組をゲストに招き、今年4月にもフラワーカンパニーズの17周年記念ライブを企画したのだ。

しかし、これほどの規模のフェスは初めてのこと。出演してほしいバンドのライブへ足を運び、終演後にメンバーに体当たりの直接交渉、その後もメールで何度も依頼したところ、成田さんのただならぬ熱意が伝わり、次々に快諾してくれたそうなのだ。うーん、成田さんがすごいのは当然のことながら、この熱意に応えたバンドの心意気もかっちょいいのだ。

その男気あふれる17組は以下の通り。
うきぐも
ニューロティカ
THE NEATBEATS
曽我部恵一
toddle
Scoobie Do
あふりらんぽ
POLYSICS
Radio Caroline
DMBQ
M.J.Q(遠藤ミチロウ+クハラカズユキ+山本久士)
うつみようこ & YOKOLOCO BAND
フラワーカンパニーズ
ギターウルフ
The ピーズ
ジッタリン・ジン
Sheena & The Rokkets
いやあ、ハッキリ言ってすげえ!の一言なのだ。これに成田さんのTHE WAYBARKが加わる。

すごいのは出演者だけではない。当日は青森駅と弘前駅からシャトルバス、陸奥森田駅(JR五能線)から無料送迎バスが発着するのだ。650台分の無料駐車場も用意し、チケットもリストバンドと交換するという。フラワーカンパニーズの竹安堅一は「いろいろな意味でワクワクさせてくれるこのイベント。手作り感は他のフェスでは味わえない魅力でしょう。楽しみです!」(公式サイトより)としているけど、この用意周到さは本格的なフェスさながらなのだ。

成田さんは「むしろこれは夏フェスではありません、夏祭りです。そうだ、ジッタリン・ジンだっているしね」「このメンバー18バンドが一日で集まるのは最初で最後のはずです」「とにかく絶対!死んでも何があっても、女房を質に入れてでも来たほうがいい!」と、公式サイトで語っている。

今年は福島県白河市で開かれる予定だった「ヒステリック・サマー2006 in しらかわ」がチケットの販売不振のため中止という暗い話題もあったのだけれど、こんなすごいことを19歳の若者がやってのけるなんて、日本のロックフェスの未来は明るいのだ。ちなみに、「夏の魔物」という副題は、成田さんが大好きなスピッツの曲から取ったものだとか。


☆AOMORI ROCK FESTIVAL 06〜夏の魔物〜

開催日時
 2006年7月29日(土)
 開場:午前9時 開演:午前10時 終演:午後9時(予定)
 ※再入場可能(受付にてリストバンド提示)
 ※雨天決行(荒天時、天災時除く)

会場
 青森県つがる市森田町 野外円形劇場

チケット
 一人券 5000円
 ペア券 9000円
 四人券 1万6000円
 当日券(一人券のみ) 5500円
 ローソンチケットにて発売中

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