(この記事には映画のネタバレが含まれている可能性があります。ご注意下さい)
「映画→ドラマ→映画」という変わった構成の三部作の締めくくりとして、今年ゴールデンウィーク時期に公開された映画「LIMIT OF LOVE 海猿」。週刊ヤングサンデーに連載されていた原作から始まり、最初の映画「海猿」、ドラマ「海猿 UMIZARU EVOLUTION」(フジテレビ系)とすべての作品を見てきたコ○助は、シリーズ完結編となる「LIMIT OF LOVE 海猿」への思い入れは強く、見終わったあとには感動に近い感情が心の中に湧いてきたなりよ。「LIMIT OF LOVE 海猿」に感動した、というよりは、長い年月をかけて見てきた一連のシリーズが終わることへの寂しさや、すべてを見ることができた達成感などがこみ上げてきたなりね。もちろん、映像やストーリー的にも「LIMIT OF LOVE 海猿」は満足のできる出来だったなり。
コ○助のようなファンが多かったのか、「LIMIT OF LOVE 海猿」は興行収入が65億円を超える大ヒットを記録。今年の邦画ヒット作として映画史に名を刻むことになったなりが、この国内ヒットの一報は遠く海外の映画関係者の耳にも届いていたようで、米国はニューヨークで開催されている映画祭「ニューヨーク・アジアン・フィルムフェスティバル」から「特別招待作品として上映したい」とのオファーが届いたなりよ。この映画祭では最初の映画版も2年前に上映されており、以前にも増して米国の映画ファンからも注目を集めていたなりね。
そして、去る6月29日、同映画祭において北米では初めてとなる「LIMIT OF LOVE 海猿」の上映が行われたなりが、このときの観客の反応をシネマトゥデイ(旧FLiX)が報告しているなり。
「あきらかに日本人と反応が違っていたのは、主役の伊藤が携帯電話を使ってプロポーズする感傷的なシーンでは日本中が大号泣だったが、ニューヨーカーの目には『こんな状況下で携帯を4、5分も使いプロポーズまでする』彼を見て、爆笑していたことだ」
ば……爆笑なりか(笑)。コ○助も劇場で見ているときに、このシーンにはやや違和感を感じたのは確かなりが、周囲からはすすり泣く声も聞こえてくるような、感動的なシーンという位置づけだったはず。でも、残念ながら製作側の意図は米国人には正確に伝わらなかったようなりね。
ハリウッドリメークのオファーも来ているという
話が出ていただけに、この辺りの米国人の反応は非常に気になるところ。日本人と米国人の微妙な感情のズレに配慮するあまり、全く違う雰囲気の作品になる可能性は否定できないだけに、どのようにリメークの話が進んでいくのか、注目しておきたいなりね。