NTTドコモ、QWERTY配列のキーボード搭載端末「hTc Z」発表。

2006/07/13 06:42 Written by コ○助

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ウィルコムが昨年末に発売した「W-ZERO3」の大ヒットによって、日本でもようやく盛り上がりを見せてきたスマートフォン。日本におけるスマートフォンは海外のそれとは若干異なり、QWERTY配列のキーボードが必須(スライドすればなお良し)という雰囲気になりつつあるなりよね。これはもちろん「W-ZERO3」が市場をリードしていることが大きな理由なりが、実際の使用感、通常の携帯電話端末との差異化を考慮するならば、QWERTY配列のキーボードを必ず搭載するという選択は決して間違ってはいないなりよ。

「W-ZERO3」に触発された各携帯電話キャリアは水面下でスマートフォンの開発に取り組んでいるなりが、12日にNTTドコモからQWERTY配列のスライドキーボードを搭載したHigh Tech Computer(HTC)製端末「hTc Z」が正式発表されたなりよ。High Tech Computerは日本ではあまりなじみのないメーカーなりが、Windows CEをベースにした「ポケットPC」「ポケットPC フォン」「スマートフォン」の3分野で大きなシェアを持つメーカーとして、その筋では知られている企業なりね。High Tech Computerから端末を調達することは今年1月の時点で明らかにされており、ようやく製品がお目見えしたなりよ。

それでは簡単に「hTc Z」のスペックや特徴をまとめておくなりね。

[hTc Z(エイチティーシーゼット) High Tech Computer製]
・W-CDMAとGSM/GPRS方式のデュアル端末。
・OSにWindows Mobile 5.0日本語版を搭載。
・QWERTY配列のスライドキーボードを搭載。
・2.8インチ(240ドット×320ドット)、65,536色表示対応のTFT透反射型液晶を搭載。
・200万画素のCMOSカメラ(マクロ機能付き)を搭載。
・インカメラには10万画素のCMOSカメラを搭載。
・メモリはフラッシュメモリ128MB、SDRAM 64MB。
・Pocket Outlook、Internet Explorer Mobile、Office Mobile、Windows Media Player 10 Mobile、PDF Viewerなどのアプリを搭載。
・POP3およびIMAP4メールに対応。
・Bluetoothに対応。
・無線LAN機能(IEEE802.11b/g)を搭載。
・外部メモリはmicroSDメモリカードスロット。

3.7インチの液晶を搭載し、見た目からPDAという印象の強かった「W-ZERO3」に比べると、2.8インチの液晶を搭載した「hTc Z」はかなり小ぶりといった印象。先日ウィルコムが発表した「W-ZERO3[es]」のサイズ(約56×135×21mm)と比較しても、「hTc Z」は遜色ないサイズ(約58×112.5×22mm)であることが分かるなりね。ただ、双方ともに2.8インチの液晶を搭載しているとはいえ、「W-ZERO3[es]」の解像度はVGA(480×640)サイズ。パソコン用サイトの閲覧やオフィス文書の閲覧など、なにかと表示領域が広いに越したことがないスマートフォンの各機能の使い勝手を考えれば、「W-ZERO3[es]」に分がありそうな感じなりか。

とはいえ、FOMAのネットワークを利用できる「hTc Z」は魅力的な端末なのは間違いなし。欲しいと思うドコモユーザーは少なくないはずなりが、残念なのはこの端末は法人向けに、しかもシステムとのセットでのみ販売されるということ。ITmediaには「価格は端末100台とサーバをセットにしたシステム販売で、およそ1500万円程度になる見込み」とあるなりよ。モノは良さそうなのに、個人のドコモユーザーが手に入れること手段がないのは残念なりよね。

ただ、こうしたスマートフォンが続々と登場する流れは、端末バリエーションの幅を広げるという意味でも歓迎すべき動き。これからまだほかのメーカーから、同種のスマートフォン端末が登場してくるはずなので、個人のドコモユーザーはもう少しの辛抱なりよ。

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