韓国のLG電子やフィンランドのノキア、アメリカのモトローラなど、海外の大手メーカーからの端末調達を加速化させているNTTドコモなりが、今度は台湾のHigh Tech Computer(HTC)から、Windows Mobile 5.0日本語版を搭載したPDA型の端末を調達することが正式発表されたなり。台湾メーカーの端末はau、ボーダフォンも調達した例がなく、NTTドコモが初の事例となるなりね。
調達する端末の詳しい情報はまだ明かされていないなりが、NTTドコモから発表された端末の特徴は次のとおり。
・W-CDMA方式とGSM/GPRS方式のデュアル端末。
・OSにはWindows Mobile 5.0 日本語版を搭載。
・音声通話、テレビ電話、パケット通信に対応。
・iモードには非対応。
・無線LANに対応。
・QWERTY配列のキーボードを搭載。
・2006年下期の導入を予定。
残念ながらiモードには非対応で、端末の位置づけとしては「日本初の本格スマートフォン端末」として話題となったモトローラ製のFOMA端末「
M1000」と同じような感じなりそう。基本的には法人向けの端末になるようで、量販店などの一般小売店での販売予定はないようなり。ただ、モバイル界隈に大ブームを巻き起こしたウィルコムのシャープ製端末「W-ZERO3」と同じWindows Mobile 5.0日本語版を搭載していること、また、QWERTY配列のフルキーボードが搭載されることから、マニアの間では形状や性能に注目が集まりそうなりよ。
High Tech Computerというメーカーは日本ではあまりなじみの無い名前なりが、Windows CEをベースにした「ポケットPC」「ポケットPC フォン」「スマートフォン」の3分野において、大きなシェアを持つメーカーとして知られる企業。つい先日も、アメリカの携帯大手Cingular Wireless向けにWindows Mobile 5.0搭載のスマートフォン「Cingular 2125」を発表し、評判は上々のようなり。
今回開発が進められているNTTドコモ向けの端末は全くのオリジナル製品になるようで、ITmediaによると「元になるモデルはない」そう。スライドするキーボードの形状が相当なインパクトを与えた「W-ZERO3」を超えるインパクト……は難しいにしても、それに負けないだけの魅力的な製品に期待したいなりね。
今後、端末の概要が明らかになり次第、どのような端末なのか随時お伝えしていくことにするなり。