近年、カラオケやゲームセンター、携帯電話でのオーディションが盛んになっている。米国では、先日第5シーズンの優勝者が決定したFOXチャンネルのオーディション番組「アメリカン・アイドル」が驚異的な視聴率を記録し、実際に初代優勝者のケリー・クラークソンは今年のグラミー賞で2部門を受賞するなど一流のミュージシャンとして活躍しているのだ。そんななか、アパレル大手のディーゼルが主催する世界的オーディション「DIESEL-U-MUSIC」が今年も開催されることが決定した。日本のほかに英国、米国、イタリア、ベルギーでも開かれ、各国の代表から選出される「INTERNATIONAL WINNER」は、10月上旬にロンドンで行われる「DIESEL-U-MUSIC AWARDS 2006」で演奏する権利が与えられるのだ。

DIESEL-U-MUSICは、無所属のミュージシャンを対象とした国際的な音楽コンテストで、2001年に開始されたのだ。日本では04年に始まり、現在、5カ国で開催されている。各国でそれぞれのジャンルから3組ずつが現地審査員によって選ばれ（FINALIST）、そのなかから各ジャンル1組ずつが国際審査員によって選出（日本だとJAPAN WINNER）、さらに、世界のWINNERから3組を決定（INTERNATIONAL WINNER）するのだ。各国のWINNERは「DIESEL-U-MUSIC AWARDS」に招待され、INTERNATIONAL WINNERはそのステージでパフォーマンスできる権利が与えられるのだ。歴代INTERNATIONAL WINNERのなかには、今年1月に行われたDJイベント「WeSky A Go-Go !」にも出演した英国のマイロ（02年）や、米国のプレフューズ73（04年）などがいる。

また、各国のWINNERたちの楽曲でコンピレーション・アルバムが制作され、世界中のディーゼル・ストアなどで販売されるほか、協賛媒体による紹介やディーゼル社主催のイベントへの出演、協賛レーベルからのデビューのチャンスもあるのだ。昨年の「JAPAN WINNER」は、YoYo（ロック部門）、NIKKA（アーバン部門）、terra（稲岡克洋、ダンス部門）、Valou（ダンス部門）。残念ながらINTERNATIONAL WINNERにはなれなかったものの、アルバム・リリースやイベント出演など活躍しているのだ。

今年はロック、アーバン／ヒップホップ、エレクトロニック（テクノ、ドラムンベースなど）の3部門で募集されている。応募資格は、18歳以上の無所属（著作権徴収機関に加入していない）のバンド／アーティストで、7月15日に東京行われるライブ審査と10月上旬にロンドンで行われる「DIESEL-U-MUSIC AWARDS 2006」に参加可能な人。応募方法は、公式サイトの応募ページに氏名、性別、生年月日、電子メールアドレス、住所、電話番号などの個人情報のほか、バンド／アーティストの情報などを記入し、ビットレートが128kb/秒以上のMP3形式で1曲6分以内の音楽データをアップロードする。選択できるジャンルは1つだけだけど、楽曲は最大3曲までエントリーできるのだ。応募締め切りは6月26日午前3時。世界に羽ばたくチャンスなので、自信や興味がある人はぜひご応募を。