ビデオ・オン・デマンド、コンテンツ不足で伸び悩み。

2006/04/17 11:56 Written by コ○助

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視聴者の見たい時間に見たい番組が見られる「ビデオ・オン・デマンド」。日本に先駆けること十数年から、ケーブルテレビが普及していたアメリカではこの仕組みがホテルや家庭に組み込まれ、、盛んに利用されてきたなりよ。その夢のような仕組みを羨望の眼差しで見つめる人も少なくなかったなりが、日本でもここ数年の間に「ビデオ・オン・デマンド」という言葉が盛んに聞かれるようになってきたなりよね。

背景にあるのは、日本でもようやく光ファイバー通信が一般的になってきたこと。高速な通信網が全国的に整備されてきたことで、データ量の多い動画の配信を手がける事業に乗り出す企業が増えたなりね。ここで言う動画の配信はUSENが手がける「GyaO」に代表されるインターネットでの配信ではなく、STB(セットトップボックス)を通じて通常のテレビに配信するもの。スカパー!やソフトバンクグループのビー・ビー・ケーブルなどがサービスを提供しているなりよ。

そんな「ビデオ・オン・デマンド」の動画配信サービスのひとつに、NTT東日本系のぷららネットワークスが手がける「4th MEDIA」があるなり。産経新聞によると、サービスを開始した2年前から現在までに獲得した会員数はわずかに3万件程度。昨年夏に開いた記者会見で「2006年3月末までに10万件」という目標を掲げていたものの、低い達成率に終わっているなりよ。ほかのサービスは会員数が非公表のところも多いなりが、コンテンツにそれほど大差ないことから、恐らくどこも似たり寄ったりの状況だと思われるなりね。

普及への課題となるのは、やはりコンテンツの中身と価格。「視聴者の見たい時間に見たい番組が見られる」という仕組みに対しては誰もが共感できるはずなりが、肝心の「見たい番組」がないのが「ビデオ・オン・デマンド」の動画配信サービスの現状なりよ。インターネットの動画配信では権利関係をクリアした過去のドラマや映画、アニメなどが豊富に配信されるようになってきたなりが、会員数も少なく、採算性の悪いテレビ向けの動画配信にはなかなか魅力的なコンテンツが揃わずにいるなりね。ここら辺は事業者にとってもジレンマに違いないなり。

また、インターネットの動画配信が無料、もしくは安価なのに対し、テレビへの動画配信は「光ファイバーサービスの契約料+動画視聴料」という形態の事業者が多く、かなりの高コスト。コスト分のコンテンツが揃っているわけでもなく、利用者が増えないのも当然の状況と言えるなり。

パソコンのモニタで見るよりも、大きなテレビで動画を見たほうが、ドラマでも映画でも楽しいのは間違いなし。できることならテレビへの動画配信が一般的なものとなり、「ビデオ・オン・デマンド」が誰でも利用できる環境になるのが望ましいなりが、その道のりはまだまだ険しいようなり。

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