京都府警、平安騎馬隊が下校児童たちを警備。

2006/04/06 18:55 Written by コジマ

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桜が満開のなか新学期が始まった京都市で、始業式を終えて下校する児童を京都府警平安騎馬隊がパトロールを行ったのだ。子供を狙った犯罪多発する昨今、京都府内でも05年12月の宇治市・学習塾女児殺害事件が起きているため、平安騎馬隊は今後も随時、下校時のパトロールを行う予定。

平安騎馬隊は、2頭の馬と2人の隊員を京都市中京区にある市立御所南小学校に派遣し、午前10時から正午まで、周囲約500メートルを警戒したのだとか。家に向かう児童たちに付き添って歩いて警備したというから、子供たちも大喜びだったんじゃないかな。

そもそも平安騎馬隊いうのは、平成6年に平安遷都1200年記念事業の一環で創設されたもので、昭和20年半ばまであった騎馬警官が前身。左京区宝ヶ池公園憩いの森を拠点に活動し、最年長の貴船号(栗毛)を筆頭に、比叡号(芦毛)、大文字号(鹿毛)、鞍馬号(鹿毛)、大江号(鹿毛)、笠置号(芦毛)、小倉号(芦毛)、愛宕号(粕毛)の8頭が在籍しているのだ。うーん、みんな可愛い。

その活動内容は、パレードやお祭りの警備、通学路での学童交通整理、平安神宮、北野天満宮、二条城の観光地や水辺のパトロールなどなど。葵祭や時代祭の警備は、パトカーや白バイよりも騎馬隊のほうがぴったりなのだ。

隊員はもちろん全員警察官で、新しい隊のため全員が交番、パトカー、白バイ、機動隊などの勤務を経て配属された。ほとんどの隊員が乗馬未経験で、配属後は泣きながら猛特訓したのだそう。しかも、一般の警察官と違って朝から晩まで厩務作業をしなければならないので、よほど馬好きじゃないと務まらないのだ。

ちょうど今日、01年に複数の児童が殺傷される事件が起きた大阪府池田市の大阪教育大学付属池田小に、不審者の侵入を自動警告するシステムである「ナイスビジョン」を導入したニュースが報じられた。最新機器での警備は安心だろうけど、ぼくは騎馬隊のほうが風情があって好きなのだ。

平安騎馬隊では、厩舎見学や体験騎乗も受け付けているので、ご近所にお住まいの方や興味のある方はぜひ。厩舎見学は事前申し込みが不要で午前10時から午後4時までの毎日、体験騎乗は騎乗1週間前までの事前申し込みが必要で、実施日や人数、年齢などにも制限があるのでご注意を(詳細はこちら)。

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