「果物のような野菜」ルバーブが欧米で人気復活。

2006/04/02 07:11 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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アメリカに来て出会った不思議な食べ物といえば、これもそのひとつです。日本の「フキ」のような茎野菜で、そしてなぜか色が赤い……。スーパーで初めて見た時は見た目からしてセロリの新種かと思ったものです。でもその後、これは欧米では昔から一般的に食されている「ルバーブ("Rhubarb")」と呼ばれているモノだと判りました。

しかし陳列されている場所が野菜コーナー。だからウォール真木も「あぁ、野菜なんだな」と、そう認識していたのに、後にいろいろ聞くところによるとジャムにしたり、イチゴと一緒に甘く煮てパイにしたりするというではありませんか。味も青リンゴに似た甘酸っぱさがあるらしく(食べたことない)、ルバーブはもしかして西洋では果物扱い? しかしその存在に謎は深まるばかりで手が出せず状態なのです。こうして海外生活16年目の身の上ながら、いまだにルバーブは摩訶不思議な食材。

ところでルバーブは和名を「ショクヨウダイオウ」といい、整腸作用や利尿作用があるとか。その他にも近年話題の「低炭水化物ダイエット」に適した食料だとして、イギリスなどで今消費が急増しているのだそうです。第二次世界大戦中にはおやつがわりとして食されたルバーブですが、その後は他のお菓子が手軽に手に入るようになり、忘れ去られた存在に。それが近年 GIダイエットという血糖値の上昇を抑えることに注目したダイエット法のレシピ本などで取り上げられるようになり、売れ行きが一気に2倍にもなったそうです。

ルバーブは日本でも明治時代に西洋から持ち込まれたそうなんですが、食生活には定着はせず、今ご存知の方は少ないかと。でも生でも食べられる手軽さがあるそうなので、このダイエット人気に便乗して一般スーパーなどでも近い将来売られるようになるといいですねぇ。

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