番号ポータビリティを「知っている」は94%、影響は微少か。

2006/02/23 19:43 Written by コ○助

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ソフトバンクやイー・アクセスなどの新規事業者の参入や携帯端末向け地上デジタル放送「ワンセグ」など、大きな出来事が次々に予定されている今年の携帯電話業界において、それらと並んで大きな出来事となるのが番号ポータビリティ。一定の金額を支払えば、電話番号はそのままでほかのキャリアに移行できる(例:NTTドコモ→au、ボーダフォン→NTTドコモなど)新しい制度のことなりが、11月の導入を前に、さまざまなメディアで利用意向調査が行われているなりね。これまでも何度かNarinari.comでは取り上げてきたなりが、最新の調査の結果がnikkeibp.jpに出ていたなりよ。。

この調査を行ったのはインタースコープが1月に行ったもの。まずは要点を簡単にまとめておくなり。

・番号ポータビリティについて、「実施される時期まで知っていた」のは28.9%、「時期までは知らなかったが、制度自体は知っていた」のは65.4%と高い数字で、合計すると94.3%の人が制度の存在を認知している。
・キャリアの変更意向がある人は16%にとどまり、制度のあたえる影響は微少に止まると考えられる。
・全体的にはauユーザーは変更意向が低く、料金に不満の多いNTTドコモユーザーと、端末デザインやサービスに不満の多いボーダフォンユーザーに変更意向が高い。

制度が始まる半年以上前にも関わらず、94.3%もの人がしっかりと認知しているのはやや驚きの数字。この手の制度への関心は、直前にならないとなかなか高まらないのが通例なりが、番号ポータビリティはしっかりと広報が行き届いている感じなりよ。まあ誰もが関心を持つ携帯電話のこと、しかもこれまで「したくてもできなかった」ことが制度として始まるなりから、関心が高いのは当然なりか。

先に同じ制度が導入されているアメリカや韓国の事例を考えると、日本に番号ポータビリティが導入されても、それほどキャリアのシェアに変動は出ないと見る向きが強いなりよ。例えば、日本に比較的市場の形態が似ていると言われる韓国の大手3社(SKテレコム、KTF、LGテレコム)のシェアを比較してみると。

[韓国携帯電話市場のシェア 2003年12月]
SKテレコム 54.5%/KTF 31.1%/LGテレコム 14.4%

(2004年1月、韓国に番号ポータビリティが導入される)

[韓国携帯電話市場のシェア 2005年4月]
SKテレコム 51.2%/KTF 32.4%/LGテレコム 16.4%

といった具合に、微少な影響は与えているものの、劇的なインパクトを与えるようなものではなかったなりね。もちろん、日本と韓国では携帯電話を取り巻く状況が異なるため、同じような変化が日本でも見られるとの保証はないなりが、ひとつの参考にはなるのではないかと。

皆さんは番号ポータビリティ、導入されたら利用してみたいなりか? メールアドレスの移行ができないのが大きなネックとなりそうなので、現実的には「利用したいけど踏み切れない」という人が多いかもしれないなりね。制度の導入後、どのようなシェア変動が見られるのか楽しみなり。

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