映画「ハウルの動く城」が第78回アカデミー賞にノミネート。

2006/02/01 11:59 Written by コ○助

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日本での記録的なヒットを足がかりに世界の映画祭へと飛び出し、「千と千尋の神隠し」がアカデミー賞長編アニメ部門を受賞したのは2003年のこと。あれから3年。今度は「ハウルの動く城」が見事にアカデミー賞の同部門にノミネートされたなりよ。スタジオジブリ作品の同部門ノミネートは2作品目、日本映画では3作品目となるなり。

「ハウルの動く城」の評価は日本でも賛否が分かれているとはいえ、興行的には日本映画の歴代興行成績ランキングの2位につける約200億円(1位は「千と千尋の神隠し」の300億円、3位は「もののけ姫」の193億円)を上げる成功を収め、第61回ベネチア国際映画祭では日本のアニメ作品としては初めてコンペティション部門に出品。観客から高い評価を受けてオゼッラ賞を獲得しているなりね。また、アカデミー賞の前哨戦となる昨年12月のニューヨーク映画批評家協会賞では、アニメ部門を制しており、海外での評価は極めて高いものがあるなりよ。

アカデミー賞でライバルとなるのは、「ティム・バートンのコープスブライド」(ティム・バートン監督、マイク・ジョンソン監督)、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」(ニック・パーク監督、スティーヴ・ボックス監督)の2本。そう、この部門には3本しかノミネートされていないなりね。「ハウルの動く城」は伝統的な2Dアニメ、ほかの2本はクレイアニメと作品の性格が全く異なるため、「ハウルの動く城」にも十分受賞のチャンスはありそう。

ちなみに、下馬評では前哨戦のロサンゼルス批評家協会賞での美術賞と、放送映画批評家協会賞の長編アニメ賞を受賞している「ウォレスとグルミット」との一騎打ちと見られているようなり。確かに、「ウォレスとグルミット」は強敵。ただ、ベネチア国際映画祭での高い評価と、2003年の「千と千尋の神隠し」の受賞という伏線を加味して考えれば、今年度の受賞も期待してしまうなりよね。まあそう思っているのは、日本人だけかもしれないなりが(笑)。

発表は3月5日(アメリカ時間)。楽しみなり。

☆アカデミー賞 長編アニメ映画賞ノミネート作品
「ハウルの動く城」
「ティム・バートンのコープスブライド」
「ウォレストグルミット/野菜畑で大ピンチ!」

【前哨戦の結果】
・「ハウルの動く城」(NY批評家協会賞、アニメーション賞)
・「ウォレストグルミット/野菜畑で大ピンチ!」(LA批評家協会賞、美術賞)
・「ウォレストグルミット/野菜畑で大ピンチ!」(放送映画批評家協会賞、長編アニメ賞)

☆アカデミー賞 主要部門ノミネート作品
■作品賞
 「ブロークバック・マウンテン」
 「カポーティ」
 「クラッシュ」
 「グッドナイト&グッドラック」
 「ミュンヘン」

■ 監督賞
 アン・リー、「ブロークバック・マウンテン」
 ベネット・ミラー、「カポーティ」
 ポール・ハギス、「クラッシュ」
 ジョージ・クルーニー、「グッドナイト&グッドラック」
 スティーブン・スピルバーグ、「ミュンヘン」

■主演男優賞
 フィリップ・シーモア・ホフマン、「カポーティ」
 テレンス・ハワード、"Hustel & Flow"
 ヒース・レジャー、「ブロークバック・マウンテン」
 ホアキン・フェニックス、「ウォーク・ザ・ライン/君へつづく道」
 デビッド・ストラザーン、「グッドナイト&グッドラック」

■主演女優賞
 ジュディ・デンチ、”Mrs. Henderson Presents"
 フェリシティ・ハフマン、"Transamerica"
 キーラ・ナイトレイ、「プライドと偏見」
 シャーリーズ・セロン、「スタンドアップ」
 リース・ウィザースプーン、「ウォーク・ザ・ライン/君へつづく道」

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