マルセイユの中田浩二選手、イスラエルリーグに移籍か。

2006/01/04 01:53 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


日本代表の「フラット3」の要として、フィリップ・トルシエ監督(当時)から「寵愛」を受けた選手の一人、中田浩二選手。W杯日韓大会でのトルコ戦や昨年のヨーロッパ遠征時のラトビア戦など、失点に繋がる重大なミスを犯す選手として、そのプレーにサッカーファンからは常に賛否の声が上がる選手でもあるなりが、鹿島アントラーズ時代も、トルシエ体制下の日本代表時代も、ミスを除けば重要な選手として一線で活躍し続けてきたことは疑いようのない事実なりよね。

昨年1月には、契約をめぐるゴタゴタを経て鹿島アントラーズからフランス1部リーグのマルセイユに移籍。鹿島アントラーズとは半ばケンカ別れのような状態で、将来的な鹿島アントラーズへの復帰、その先の幹部候補生としての可能性も危ぶまれているなりが、それでもかねてからの「夢」だった海外でのプレーを現実のものにしたなりよ。この移籍劇をめぐっては、代理人を務めた田邊伸明氏が裏で手を引いていたとの見方が強いなりが、ここでは多くは触れないことにしておくなり。

ただ、そんな強引な手法で移籍を実現したにも関わらず、マルセイユでは思うような結果を残すことができずに現在に至っているなりよ。レギュラーを掴むにはほど遠い状態で、主力がケガをしたときの代役、もしくはカップ戦要員としてのプレーが続いているなりね。そのため、マルセイユのフェルナンデス監督も「前半戦同様に後半戦も出場機会を与える約束は難しい。出場を望むなら移籍しかない」と明言。チームにとっても、もはや必要な選手ではないとの評価に至ってしまっているなり。

こうした状況を受けて、中田選手は自身の公式ホームページで心境を告白。次のようなメッセージを12月30日付けで掲載しているなりよ。

「(12月の)17日のストラスブール戦の試合前にクラブのGMに呼ばれて、イスラエルからオファーがきてるけど興味はあるか?って聞かれました。条件は良かったんだけど、いきなりイスラエルっていわれてもイメージがわかないし、クラブの情報も何も無い状態だった。そういう状況で即決するのは難しいし、マルセイユでチャンスを掴みたいと思っていたから、結局、断りをいれました」
「マルセイユは俺を売りたいのかなって思った。プロの世界では当然だからしょうがないけど、展開が速すぎて、俺もちょっととまどってる……」
「たぶん1月に移籍することになるだろうけど、今のところはまだ何もわからない。移籍期間は1月末までだから、こういうことは代理人に任せて、俺はコンディションを落とさないようにしっかり練習したいと思う」

といった具合に、どこのクラブに移籍するかはまだ分からないものの、「たぶん1月に移籍することになる」と、マルセイユとは決別することを示唆していたなりね。これが昨年までの話なり。

そして年が明けて1月3日、驚きのニュースがネットを駆け巡っているなりよ。なんでも、公式ホームページのメッセージには「断りを入れた」とあった、イスラエルリーグへの移籍が決まったというなりね。移籍先はベタル・エルサレムというロシア系フランス人の富豪、アルカディ・ガイダマック氏が所有するクラブ。直接関係は無いなりが、息子のアレクサンドレ・ガイダマック氏はプレミアリーグのポーツマスの共同オーナーを務めているというなり。間接的ながら、プレミアリーグとも若干の繋がりがあるクラブと言えそうなりね。しかし、イスラエルのサッカーリーグも、エルサレムというクラブも、相当なサッカーマニアでなければその実力が分からないほど、謎に満ちた場所への移籍となるなり。

ちなみに、昨年12月に発表されたFIFAの国別ランキングでは、イスラエルは44位にランクイン。前後にはジャマイカやコートジボワール、セルビア・モンテネグロ、オーストラリアなどが並んでいるなり。リーグとしての実力は、UEFAランキング(ヨーロッパサッカー連盟 UEFA が発表しているランキング)では16位。前後にはオーストリア(14位)、ロシア(15位)、セルビア・モンテネグロ(17位)などが並んでいるなりよ。決して「世界的なリーグ」というわけでは無いなりね。

もしこのニュースが本当で、実際にエルサレムに移籍した場合。心配なのはやはり治安の問題。また、イスラエルに敵対するアラブ諸国では、パスポートにイスラエルの出入国のスタンプがあるだけで入国を拒否する国もあるようなので、今後の日本代表としての活動に支障を来す可能性はゼロとは言い切れないなりね。まあ考えすぎかもしれないなりが、日本ではほとんど報じられることのないイスラエルリーグ。実態が分からないだけに、心配も尽きないところなり。

サッカーの移籍話によくある飛ばし記事かもしれないなりが、本当ならば日本人初の「イスラエルリーグプレーヤー」が誕生することに。中田選手からの正式発表が待たれるなり。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.