1キロを切る小型軽量タブレットPC「LOOX P70R」レビュー。

2005/12/21 14:26 Written by コ○助

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「Windows XP Professional」の上位バージョンにあたる「Windows XP Tablet PC Edition」を搭載したいわゆるタブレットPCが離陸したのは、2002年6月のこと。日本でも同年11月から発売が始まり、当初はソーテック、東芝、日本電気、日本ヒューレット・パッカード、富士通の5社が製品を投入するなど、本格的な普及にはそう時間はかからないとの見方もあったなりよね。ただ、実際には通常のノートパソコンに比べるとタブレットPCのほうが高額な製品ばかりだったこともあり、マイクロソフトの思惑通りにはなかなか事が運ばず。気が付けば3年が経った今も、一般的に利用されているレベルには程遠いのが現状なりよ。

もうすでにタブレットPCの製造から撤退してしまったメーカーもあるなりが、近年はだいぶ価格的にも落ち着いてきて、ノートパソコンに少しプラスする程度で購入できるところまでは来ているなり。また、小型・軽量の製品も徐々に投入され始め、ニッチではあるなりが、着実にニーズが生まれつつあるなりね。「取り立てて手書き入力は必要ないけど、あれば便利そう」「液晶が回転するのはカッチョいい」という、直感的な購買意欲を持つユーザーを取り込むにはもう少し時間がかかりそうなりが、先日富士通から発表された新しいタブレットPC「FMV-BIBLO LOOX P70R」は、ひょっとすると日本におけるタブレットPCのブレイクのきっかけになるかもしれない、魅力的な製品に仕上がっているなりよ。

「LOOX P70R」がどのような製品なのか、まずは簡単にスペックをまとめておくなり。

[FMV-BIBLO LOOX P70R(富士通)]
・OSは「Windows XP Tablet PC Edition 2005」。
・1024×600ドット、1677万色表示に対応した8.9型ワイドTFT液晶。
・CPUは超低電圧版Pentium M 753 1.20GHz。
・メモリは512MB(最大1GB)。
・ハードディスク容量は30GB。
・外付けDVD-ROM/CD-RWコンボドライブが標準添付。
・CFスロット、SDカードスロット、IEEE 802.11a/b/g無線LAN機能など。
・バッテリ駆動時間は約4時間。
・重量は990グラム。
・価格は23万円前後。
・2006年1月14日発売予定。

これまでミニノートパソコンと同じ土俵に上がるタブレットPCは皆無だったなりが、「LOOX P70R」は真っ向から勝負できる製品と言えるなりね。モバイル環境で、本体を片手に持ってスラスラとタブレットでメモを取る……というシチュエーションがどれほどあるかは分からないなりが、便利そうなニオイはプンプンしてくるなりよ。

この「LOOX P70R」の使い勝手について、ちょうどデジタルARENAにレビュー記事が出ていたので、チェックしておくことにするなりね。

「タブレットPCとしてチェックしたいのは、液晶部分を折り畳んだ状態のタブレットスタイルでの持ちやすさだ。LOOX P70Rは約990gと軽量で、片手で楽に持てる」
「面白いのは、LOOX P70Rは専用ペンだけでなく指先や普通のペンなどでも操作できることだ」
「キーピッチは16mm、キーストロークは約2mm確保されている。本体サイズが小さい分、さすがにキー自体は小さいが、ストロークもスペック以上に深く感じられた」
「タブレット機能とCD-R/RW兼DVD-ROMドライブが付くと考えれば、スペックを含めてLOOX P70Rの約23万円という価格は高くない」

なるほど、確かに23万円という価格を見て一瞬ひるみそうになるなりが、外付けのドライブが同梱されることを考えたら、そう高いとは言えなそう。タブレット機能も無いよりはあったほうが絶対に便利なのは間違いないので、通常のミニノートパソコンとそれほど価格が変わらないのであれば、物欲がうずく人も多いかもしれないなり。コ○助もちょっと欲しくなってきたなりよ。

タブレットPCは一度触ってみると、思っている以上に軽快で操作が楽しくなるもの。まだタブレットPC未体験の人は、ぜひ一度、「LOOX P70R」が発売されたら店頭でチェックしてみてくださいませ。

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