東京・渋谷でカウントダウンイベントが開催される中、先週土曜日に日本での発売がスタートしたマイクロソフトの次世代ゲーム機「Xbox360」。初代「Xbox」惨敗の反省から日本市場重視の戦略を早々と打ち出し、デザインや日本向けのタイトルを充実させるなど、マイクロソフトの努力は伝わってくるゲーム機に仕上がってはいるなりよね。
ただ、依然として日本の住宅事情にはそぐわない大きな本体、パワフルなスペックを支える大きな電力量(=大きなACアダプタ)、そして先行して発売された北米での集団訴訟など、発売前の「Xbox360」への評価は厳しいものばかり。そんな逆風の中での日本上陸となったなりが、果たしてどの程度のスタートを切ることができたのかは気になるところなりよ。
発売から2日間と、かなり速報値に近いデータなりが、エンターブレインが販売台数を発表したので確認しておくことにするなりね。ファミ通によると、「Xbox360」の推定販売台数は62,135台。推定店頭入荷台数は約159,000台なので、店頭に並んだ「Xbox360」のうち、約39%程度しか売れなかったことになるなり。これがどれくらいの売れ行きなのかイマイチ分かりにくいなりが、初代の「Xbox」は発売から3日間で123,929台を販売したというデータがあるようなので、日別平均にすると約1万台/日ほど初代よりも売れていないことになるわけなりか。大々的に広告展開をして、年末商戦の盛りに投入しているにも関わらずこの数字はかなり厳しいものがあるなりね。
本体の購入者が同時にどれくらいソフトを購入しているのかを示す「ソフト装着率(全ソフト販売本数÷Xbox 360本体販売台数)」という数字も出ているなりが、ファミ通によると「Xbox360」の装着率は0.91本。なんと、本体を買ってもソフトを購入していない人が多いことが判明してしまったなりよ。ソフトのないゲーム機でいったい何を……(笑)。本来ならば「Xbox360」本体と同時発売される予定だった「デッド オア アライブ 4」が発売延期となってしまったことも、「Xbox360」の装着率の低さに現れているのかも。このキラータイトルとともに本体の予約をしていたユーザーが、「デッド オア アライブ 4」以外のソフトを買わずに本体だけ購入したため、とも考えられるなり。
いずれにしても、販売台数的には静かなスタートとなった「Xbox360」。ライバルのプレステ3やレボリューションはまだ半年は発売されないので、その間に何とか磐石な地位を固めたいところなり。
(14:30追記)
ブルームバーグには「
マイクロソフト新ゲーム機Xbox360出足の売れ行き、出荷の3割弱」という記事が出ていたなり。これによると、「2日間の販売台数(暫定値)は4万1817台だった。 店頭に並んだ台数に占める割合は27.89%と3割に満たなかった」と、エンターブレインのデータよりも、売れ行きが悪いことを示しているなりよ。厳しい船出なのは間違いないなり。