ヒルズvs.ミッドタウン、東京「六六戦争」の行方。

2005/11/28 18:56 Written by コ○助

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少し前のものなりが、朝日新聞に現在建設が進められている東京・六本木の「東京ミッドタウン」に関する興味深い記事(=AERAの記事)が掲載されていたのでご紹介しておくなりね。

「東京ミッドタウン」は2003年4月25日に開業した「六本木ヒルズ」に続き、六本木の防衛庁跡地に総事業費約3,800億円を投じて建設される巨大な複合商業施設。六本木ヒルズの総事業費が約2,700億円ということを考えれば、相当な規模であることが分かると思うなり。数ある東京の再開発事業の中でも最大級の計画と言われており、国有地跡地の再開発としては過去最大規模となるなりよ。建設されているのは商業施設や賃貸マンション、オフィスなどビルが5棟。それにもともとあった公園を再整備してビル群と合体させているなりね。その敷地面積は10.1ヘクタールと、六本木ヒルズの11.6ヘクタールにはやや及ばないものの、「都心のど真ん中にこんなに敷地があったのか」と思うほどの広大な敷地を誇るなり。なによりも、同じ六本木という街に10.1ヘクタールと11.6ヘクタールの巨大施設が集うというのが凄いなりよね。

開業予定は2007年3月とまだまだ先の話なりが、すでにオフィス棟の4分の3は契約が完了しているほど順調に進んでいるというなり。入居するのは、港区西麻布の本社を移転させる富士写真フイルム、同じく港区赤坂の本社を移転させる富士ゼロックスが早々に発表されていたなりが、そこに六本木ヒルズに本社を構えるヤフーが加わったことが大きな話題を呼んでいるなりね。

ヤフーと「東京ミッドタウン」の契約は、なんと10フロア前後という大口の契約。ヤフーは現在、六本木ヒルズに5.5フロアを契約しているなりが、この秋からはそれでも足りず、汐留にもオフィスを構えるなど、急速な社員増に対応するために拡大を続けているなりよ。「東京ミッドタウン」には本社を移転するということではなく、あくまでも六本木ヒルズに本社を構えたまま、単なる増床としての利用を想定しているのだとか。コ○助がヤフーに在籍した当初は東京・表参道のそれほど大きくないオフィスだったなりが、いったいどこまで大きくなるなりかね(笑)。

オフィス棟のほうは順調に契約をまとめているなりが、では、ほかのテナントはどうなのかというと。今のところ判明しているのは世界有数の超高級ホテルチェーン「ザ・リッツ・カールトン」や、港区元赤坂にある「サントリー美術館」をリニューアルさせる「新サントリー美術館(仮称)」、東急ストアの高級スーパー業態「プレッセ」、「全米ベストホスピタルランキング」で15年連続1位と獲得しているという「ジョンズ・ホプキンス・ホスピタル」の協力によるメディカルセンターなどなど。

「六本木ヒルズ」が「文化の発信拠点」であるのに対し、「東京ミッドタウン」は「上質な日常の提供」という明確なコンセプトの違いがあるようなので、テナント構成は全く異なる可能性が高そう。商業店舗数も「六本木ヒルズ」の半分程度になるようなので、観光地化著しい「六本木ヒルズ」よりは、もう少し落ち着いた施設になりそうなりか。

まだまだ道のりは長いなりが、また何か新しい動きがあれば、逐一お伝えしていくことにするなりね。しばらく大きな動きが無かったので放置気味だったなりが、そろそろ「ナリスペ!」の「東京ミッドタウンプロジェクトニュース」も再開しなければ……。

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