日系俳優、パット・モリタ氏が死去。

2005/11/26 12:42 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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ううう、パット・モリタ氏がお亡くなりになったというニュースが飛び込んできました……。

映画「ベスト・キッド」(1984年公開、原題は "Karate Kid")といえば、全米映画協会より来春に発表される予定の「最も感動する映画100作品」の候補にも入っている作品のひとつ。この映画で主人公ダニエル少年の師匠、Mr.ミヤギを演じたモリタ氏は、同作品でアカデミー助演男優賞にもノミネートされ、日系俳優としては代表的なスターの1人となりましたっけ。

モリタ氏は1932年6月28日、カルフォルニアの農園で働く移民夫婦の間に生まれました。子供時代は「結核性脊髄炎」という病気のため、11歳までほとんど寝たきりの生活を余儀なくされたということです。長い闘病生活から回復した直後、今度は第二次世界大戦が始まり、今度は他の日系人と共に、アリゾナの強制収容所に送られてしまいます。

終戦後、家族はサクラメントにてレストラン経営に乗り出し、そこでモリタ氏はスタンドアップ・コメディアンとして初の舞台を踏みます。しかしその当時は日系人コメディアンとしての未来がまだ見出せずに、挫折を経験。

高校卒業後は家計を助けるためにコンピューター技師として働きますが、30歳の時やはり芸人としての夢をあきらめ切れずに、突然のキャリア・チェンジ。ナイトクラブを廻る生活の後、次第にTVの仕事も増えるようになって、先の「ベスト・キッド」でブレイク。同シリーズ4作品に出演(シリーズ最終作は、なんと若きかりし頃のヒラリー・スワンクがヒロイン)後も、ディズニー・アニメーションのムーランで声優を務めるなど活躍していました。あの仙人のような語り口は本当に独特でしたねぇ……。

モリタ氏に12年連れ添った夫人によると、死因は老衰。葬儀の後はパルム・ツリー・バレー霊園に埋葬される予定だそうです。

ご冥福をお祈りいたします。

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