高機能のXbox360は「赤字価格」、原価はいくらなのか。

2005/11/25 14:25 Written by コ○助

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アメリカで22日に発売されたばかりということで、「Xbox360」の話題が多くなっているなりが、「興味がない」と言わずにもう少しお付き合いを(笑)。アメリカでは399ドル、日本では39,795円という、「普通の人がゲーム機として買えるギリギリのライン」を小売価格に設定している「Xbox360」なりが、ハイビジョン画質のグラフィック性能や20GBの内蔵HDDなど、高機能には見合わない価格と専らの評判なりよ。そのため、「本体は売れば売っただけ赤字、その分をソフトの売上でカバー」という、どこかで聞いたことがあるビジネスモデルを採用しているとも言われているなりが、実際のところ本体の原価はいくらなのよ、という試算をした記事がITmediaに出ているなりね。

技術・マイクロチップの調査会社iSuppliがまとめた報告によると、「Xbox360」の原価は次のとおりだというなり。

・IBMのプロセッサ 106ドル
・ATI TechnologiesのGPU(NECのDRAM込み) 約141ドル
・Samsung Electronicsのメインメモリ 65ドル
・SISのサウスブリッジチップ 約12ドル
・ほかにDVDドライブ、アクセサリ、印刷物、パッケージ、組み立て、テストの費用。
・合計すると原価は推定552.27ドルで、1台あたり153.27ドルの赤字に。

もちろん、本体の販売台数がある程度のラインに達すれば全体のコストは下がるので、いつまでも赤字を垂れ流しているということでは無いなりが、単純にパーツの価格や諸経費を合計すると、1台売るたびに153.27ドル(約18,177円)程度の赤字が出る計算になるというなり。18,177円って、結構デカいなりね……。それでも399ドルでゴーサインを出したというあたりに、マイクロソフトの並々ならぬ決意を見て取ることができるなり。

ただ、発売されたばかりの「Xbox360」には早くも不安な報告が相次いでいるなりよ。朝日新聞によると、「ゲーム中に画面が固まる」「急に電源が切れる」などの不具合がインターネットで報告されているというなりね。また、AP通信によると、マイクロソフトも不具合の報告を認め、すぐに解決しない場合は同社の送料負担で修理をするのだとか。本体を売るだけでも赤字を出しているのに、この上、修理費用まで……。体力のあるマイクロソフトなのでさほど問題は無いのかもしれないなりが、並の会社だったら……(笑)。

日本での発売前に、アメリカから不具合の報告が出ているのは大きな不安要因。日本市場でのシェア獲得を至上命題に掲げているマイクロソフトの戦略に、何らかの影響を与えそうな気配なり。

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