オリックス解雇のマック鈴木投手、4年ぶりメジャー挑戦へ。

2005/11/24 17:33 Written by コ○助

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日本のプロ野球を経ずに海を渡った初の日本人メジャーリーガーとして、また、村上雅則投手、野茂英雄投手に続く日本人3人目のメジャーリーガーとして脚光を浴びたマック鈴木投手。マリナーズ、メッツ、ロイヤルズ、ロッキーズ、ブルワーズなどでプレーし、特に2000年に在籍したロイヤルズでは先発ローテーションの一角として8勝を挙げる活躍を見せるなど、将来を嘱望された投手だったなりよね。ただ、その後はケガや環境の変化などに対応しきれず、メジャー通算117試合、16勝31敗、防御率5.72の成績で一旦アメリカでのプレーに終止符を打ち、2002年のドラフト2巡目でオリックスに入団。メジャー仕込みの投球と経験を日本に伝える……そんな役割を大いに期待されていたなりよ。

ところが、オリックスでは1年目からその期待を裏切ることになるなり。メジャー時代の投球は鳴りを潜め、2003年は29試合、4勝9敗1セーブ、防御率7.06。翌2004年もピリッとせず、24試合、1勝6敗、防御率8.57。さらに今年はケガをしたわけでも無いのに1軍登板はゼロ。結局、今年のオフに戦力外通告を受け、日本の球界を去ることになったなりね。メジャー時代の活躍を知るファンにしてみれば、あまりに寂しい数字に「こんな投手だったかな」と首を傾げたくもなるなりが、そのあたりのマック鈴木投手の「事情」を、スポーツ報知のインタビューで本人が語っているなり。

「日本の野球に合わない部分があったかも。バントが多く緻密(ちみつ)だったり、力対力の勝負じゃない部分があった。拘束時間の長さとチームの集団行動にもなれなかった」
「(今年は)とにかく、登板数が少なくつらかった。けががないのに野球ができないのは初めてだった」

よくアメリカから日本に来て成功できなかった助っ人が口にする言葉と同じなりが、要は日米のプレースタイルの違いに戸惑い、適応することができなかった、と自己分析しているなりね。高校を中退して17歳で海を渡り、10年間もアメリカでプロ生活を送ってきたことを考えれば、同じ日本人とはいえ、そう簡単に適応することができなかったのは理解できるところなり。

オリックスを解雇されたとはいえ、マック鈴木投手はまだ30歳。これからも野球を続ける意欲は強いようで、現在はドミニカ共和国のウインターリーグでプレーしており、来年のメジャー復帰を目指しているというなり。

「(ウインターリーグには)スカウトも来ているので契約につながる可能性はあるし、実際に交渉しているチームもある。結果を出して契約してもらえるよう頑張りたい」
「とにかく一から出直し。メジャーで投げられるだけでなく、定着して当たり前になれるようにしたい。そして、日本でダメだったはずの僕が、米国で結果を出す姿を見せたい」

日本では全く結果を残すことができなかったなりが、マック鈴木投手の本来の主戦場であるアメリカに戻ることで、来年はまたハツラツとプレーしている姿を見たいなりよね。頑張って欲しいものなり。

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