日本ハムの入来祐作投手、ポスティングでメジャー挑戦。

2005/11/16 11:35 Written by コ○助

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まだ巨人に在籍していた入来祐作投手がメジャー移籍を球団に直訴したのは2003年オフのこと。代理人交渉を通じて頑なにポスティングシステムによるメジャー移籍を訴える入来投手に対し、そもそも代理人交渉自体を認めていなかった巨人は、その要求を一蹴。それだけにとどまらず、井出竜也外野手との電撃トレードで日本ハムに放出されてしまったのは記憶に新しいところなり。当時の巨人外野陣は戦力がダブついていたこと(ローズ、ペタジーニ、高橋、清水、斉藤ほか)から、巨人側が井出選手を欲してのトレードでなかったことは明白で、入来投手に対する「懲罰」トレードと言われたものなりね。

突然のトレード通告を受けた入来投手は涙ながらに北海道へと向かったと伝えられているなりが、日本ハムと契約を結ぶ際に「2年後にメジャー移籍を希望すればポスティングにかける」との条項をしっかりと盛り込んでいたなりよ。そして心機一転、日本ハムでのプレーに身を捧げたなりが、残念ながら1年目は11試合に登板、2勝4敗0セーブ、防御率7.20の成績に終わり、自ら鍛え直す意味合いと、メジャーの空気を感じるために、昨オフにはメキシコのウインターリーグに挑戦したりもしていたなり。余談なりが、ウインターリーグは中南米のドミニカ、プエルトリコ、ベネズエラ、メキシコの4か国で10月から1月中旬頃まで開催されているリーグのこと。主にメジャーリーグの控え選手やマイナーリーグの選手が参加しており、リーグのレベル自体は決して低いものでは無いなりね。メジャーのスカウトが大勢訪れることでも有名なリーグなり。

そして迎えた2年目の今年。シーズン序盤から先発を中心に登板機会を与えられた入来投手は、28試合に登板して6勝7敗0セーブ。勝ち星こそそれほどでも無かったなりが、防御率はチームトップの3.35を記録するなど、きっちりと「奉公」をしたなりよ。これで自身の気持ちにも区切りがついたのか、オフに入ると球団にポスティングシステムによるメジャー移籍の希望を申し入れ、球団側も15日までにこれを了承。早ければ17日にもポスティングにかけられ、長年の「夢」だったメジャー移籍への第一歩を踏み出すことになるなり。

契約に条項が盛り込まれているとはいえ、球団側がメジャー移籍を容認してくれたことに対して入来投手は「昔から夢だったメジャーに挑戦したいという気持ちを球団が了承してくれました。年齢的なこともある。体調もいいので評価を受ける最後のチャンスだと思った」(日刊スポーツより)と感謝の気持ちを率直に語っているなり。入来投手は今年33歳。確かに野球選手としてのピークでメジャー挑戦をするには、ギリギリのタイミングではあるなりね。

ポスティングの申請をしたとしても、手を挙げてくれる球団がなければ来季も日本ハムでプレーすることになるなりが、巨人時代には果たせなかったメジャー移籍を掴むことができるかどうか。日本での35勝35敗3セーブ、完投数がわずかに5という通算成績をメジャー側がどのように判断するのか、注目しておきたいところなり。

☆今オフメジャー移籍を目指す選手
城島健司捕手(ソフトバンク)→FA権行使、オファー待ち
斎藤隆投手(元横浜)→自由契約、オファー待ち
豊田清投手(西武)→FA権行使、インディアンス参戦と報道
石井弘寿投手(ヤクルト)→球団に直訴中
松坂大輔投手(西武)→球団に直訴中
井川慶投手(阪神)→球団に直訴へ
山口和男投手(オリックス)→球団に直訴へ?
上原浩治投手(巨人)→今オフは断念
清水直行投手(ロッテ)→今オフは断念

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