ドラマ「熟年離婚」が20%超え、トップの「花より男子」に肉薄。

2005/11/15 09:33 Written by コ○助

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10月からスタートした今年の「秋ドラマ」は軒並み好視聴率気配。初回視聴率がいきなり20%の大台を突破(21.1%)した「危険なアネキ」(フジテレビ系)を筆頭に、先週「秋ドラマ」のトップに立った「花より男子」(TBS系)、ジワジワと視聴率を伸ばす「野ブタ。をプロデュース」(日本テレビ系)など、高め安定の「鬼嫁日記」(フジテレビ系)、落差はあるものの18.0%も記録している「大奥〜華の乱〜」など、かなりの激戦模様となっているなりよ。今年の「秋ドラマ」は目玉になるような俳優が起用された作品が少なく、視聴率的には苦戦するとの予想もあったなりが、実際には逆の傾向が現れているなりね。

そんな「秋ドラマ」の中にあって、異色の存在なのが「熟年離婚」(テレビ朝日系)。渡哲也と松坂慶子の夫婦に訪れた熟年離婚の危機を描いた作品なりが、それほど下馬評は高くなかったものの、ドラマのタイトル通りうまく熟年層の視聴者を取り込み、視聴率が上昇。ついに先週放送の第5回では20.3%を記録し、「花より男子」(20.7%)に続く「秋ドラマ」2位に浮上してきたなりね。スタートの良かった「危険なアネキ」はここ数回は失速気味なので、今後は「花より男子」と「熟年離婚」を軸に「秋ドラマ」の視聴率争いが展開されることになりそうなり。

「熟年離婚」の成功の理由はいくつか考えられるなりが、ひとつは芸能界でも実際に熟年離婚をする夫婦が相次ぎ、世間的な関心を呼んでいること。数年前から「熟年離婚」という言葉は存在していたなりが、その言葉が浸透し、当事者たちにとって決して無関心ではいられない事象になってきたということの現れかもしれないなり。もうひとつは、以前から「渡る世間は鬼ばかり」(TBS系)によって熟年層の固定視聴者が存在した木曜21時という枠に、「熟年離婚」をぶつけてきたこと。現在TBS系がこの枠で放送している「ブラザー☆ビート」を熟年層が見ているとは考えにくく、局をまたいで「熟年離婚」に流れている可能性は否定できないなりね。テレビ朝日にとっては狙い通りの展開といった感じなりか。

こうした「熟年離婚」の成功には他局も驚きを持って受け止めているようで、フジテレビの村上光一社長が「熟年離婚の視聴率に、うちのドラマ担当者はショックを受けていた」(スポーツニッポンより)と話すほどなのだとか。近年の連続ドラマは若者向けに発信されるものがほとんどだったなりが、それよりも上の世代の視聴者がドラマに関心を持っていることが数字でハッキリと表れている以上、今後は「熟年離婚」タイプの作品がどんどん増えていくかもしれないなりね。幅広い世代が見るテレビなりからね。さまざまなニーズに合わせた番組が制作されるのは良い流れなり。

「野ブタ。をプロデュース」や「大奥〜華の乱〜」などもまだまだ視聴率が上昇する余地がありそうなだけに、今年の「秋ドラマ」の中から、20%超えが何本飛び出すのか、楽しみになってきたなり。

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