即席ラーメン「マルちゃん」、メキシコで国家的人気に。

2005/10/23 20:28 Written by コ○助

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古くから日本人に親しまれ、愛されているインスタントラーメンの「マルちゃん」。東洋水産が販売しているインスタントラーメン(袋麺及びカップ麺)のブランドの「マルちゃん」は、現在は「麺づくり」「でかまる」「でか一」「ホットヌードル」などの商品群を展開しているなりが、同じブランド名を冠しながら、それとは似て非なる袋麺タイプのインスタントラーメン「Maruchan」が海外で人気を集めているなりよ。

東洋水産のインスタントラーメンを生産しているユタカフーズの牟田勝彦社長によると、「マルちゃんは、日本でよりもアメリカで強く、日本の数倍の売り上げ」(読売新聞より)というほどで、事実、以前ナリスペ! の中でアメリカに住むウォール真木が「今までにアメリカの一般的なスーパーで『サッポロ一番』なども見かけたことがありますが、なぜかウォールが目撃する率が高いのが『マルちゃん』ラーメンなんです」と語っていたほど、アメリカでは「Maruchan」がポピュラーな存在なりよ。その味の種類は実に豊富で、「オリエンタル味」「マッシュルーム味」「クリーミー・チキン味」「ライム・チリ・シュリンプ味」「カルフォルニア・ベジタブル」などなど、日本では考えられないような味がラインアップされているなりね。

そんなアメリカでも人気の「Maruchan」なりが、さらに高い人気を獲得しているのがメキシコ。前述の牟田社長も「メキシコでも7〜8割のシェアだそうです」(読売新聞より)と語っているなりが、21日付けのロサンゼルスタイムズが一面にメキシコでの「Maruchan」人気に関する記事を掲載。「日本の即席ラーメン『マルちゃん』がメキシコで国家的規模の人気食品になり、メキシコの伝統料理が危機に瀕している」との論調で、その人気を分析しているなりね。

ロサンゼルスタイムズによると、昨年メキシコでは約10億食のインスタントラーメンが販売されたなりが、そのうち「Maruchan」のシェアは85%に到達。この数字がどの程度正確なものなのかは分からないなりが、単純に牟田社長のコメントと合わせて考えると、相当なシェアを獲得しているのは事実のようなりね。この人気の背景にはメキシコの労働者の平均所得が低いこと、「Maruchan」の価格が安く、簡単に作れることなどが挙げられると分析しているなり。

また、記事にはメキシコ文化芸術審議会のメンバーの話として「『マルちゃん』は豆や米を使うメキシコの伝統料理に取って代わる勢いだ。われわれはメキシコの食文化を守らねばならない」とのコメントを紹介。伝統的な食文化を浸食するほどの力を持ちつつある現状を危惧しているなりよ。メキシコ料理、美味しいのに……。

日本発の商品が受け入れられているのは嬉しい話とはいえ、あまりに影響力を持ちすぎるのは逆に心配なところ。メキシコの食事事情が、もう少しバランスの良い方向に改善されると良いなりねぇ。

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