「ドラゴン桜」の原作者が語る人気の秘密と東大合格術。

2005/08/25 14:10 Written by コ○助

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「バカとブスこそ、東大へ行け!」「東大なんて、簡単だ!」。センセーショナルな言葉が次々と飛び出す、東大受験を題材にした三田紀房のマンガ「ドラゴン桜」。偏差値30台から、わずか1年で東大に現役合格させるための受験テクニックがてんこ盛りのストーリーが受け、マンガの売り上げは350万部を突破。関連書籍「ドラゴン桜公式ガイドブック東大へ行こう!」や、検証本の「東大合格法―『ドラゴン桜』を検証!!」も発売されるなど、大きなムーブメントになりつつあるなりね。

今クールでは阿部寛主演でドラマ化され、視聴率も第7回までの平均が16.3%と、全ドラマ中3位に付けてる好調ぶり(1位は電車男、2位はスローダンス)。ここのところ阿部寛は映画にドラマに大活躍中なりが、「ドラゴン桜」の元暴走族のリーダーで、今はさえない貧乏弁護士という設定の桜木建二役はなかなかのハマリ役なりよ。長身から放たれるドスの利いた声で「やれ」と言われたら、思わず従いたくなるような気迫を感じるなり(笑)。ヒロイン役の長谷川京子はちょっと弱いなりが、生徒役の長澤まさみや山下智久、小池徹平あたりは今をときめく役者たち。また、野際陽子や斉藤洋介、金田明夫といった学園モノではおなじみの面々もキャスティングされるなど、全体的にはバランスの良いキャストにまとめられているなりね。

ドラマもヒットしてますます人気が加速している「ドラゴン桜」なりが、原作者の三田紀房が夕刊フジのインタビューに答え、この人気の秘密を自己分析しているなりよ。裏話的なエピソードでなかなか面白いね。

「連載開始当初は『経営』を前面に出した学校再建ドラマにする予定でした。受験テクニック満載の漫画になって、しかもこんなにヒットするとは思わなかった」
「(東大卒の担当編集者の受験テクニック話が)私のような一般人は知らないことだから、純粋におもしろい」
「いずれは、高校の教壇に先生がドラゴン桜を置いて、『まずはこれを読みなさい』、といってもらえるほどにしたい。このあとはセンター試験対策に入るので、期待していてください」

三田紀房自身は明治大学の卒業生で、東大の入学経験があるわけでも、なにかテクニックを持っていたわけでも無いなりが、担当編集者の佐渡島庸平氏が東大文学部の出身だったことから、「ドラゴン桜」は受験マンガとしての道を歩むことになったなりね。もちろん佐渡島氏の東大受験術だけが元ネタになっているわけではなく、受験の専門家などに取材しているほか、各方面からの売り込みもたくさん来ているというなりよ。

「ドラゴン桜」の内容を巡っては、「本当にこの方法を実践したからといって、偏差値30台から1年で東大に合格するのはムリ」と批判する勢力もいるなりが、まあそこはフィクションなので、あんまり目くじらを立てることでも無いかな、と。「ドラゴン桜」を信じ込むのではなく、このマンガを読むことで受験生のやる気が喚起できるのであれば、それだけでも十分意味があることなりよね。

ちなみに、この記事には夕刊フジ編集部に所属する東大卒の面々が「オレたちのドラゴン桜」を披露しているなりよ。

・眠気に耐えるためシャープペンの芯を肌に刺しても効かず、生の赤唐辛子を丸ごとかじった。
・独り言は全部英語にした。
・東大では国語で作文があるので、小学校4年から読み手を意識して日記をとにかく毎日書いていた。
・教養学部で使用されて間もない1年生用の英語教科書『ユニバース・オブ・イングリッシュ』を入手。同級生にも貸し、競って読んだ。

まあ結局は、相当な努力をした人だけが東大の門をくぐることができている、ということに違いないなりね。受験のテクニックを知っているのと知らないのとでは効率面で大きな違いがあるのは事実なりが、基本的には本人のたゆまぬ努力が前提になるということで。受験生の皆さん、頑張って下さいなり。

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