Narinari.com読者がオススメするマンガ作品(第8回)。

2005/06/26 14:41 Written by コ○助

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まだ6月だというのに、連日真夏のような暑さが続いています。部屋にいるとクーラーの電気代がかかって仕方がない……という時は、ほんと、マンガ喫茶に行ってください。そして「Narinari.com読者がオススメするマンガ作品」を参考にしながらマンガを読んでみてください。きっと「今まで読まなかったことが悔やまれる」と思うような作品に出会えるはずですよ。(文・編集 Narinari.com編集部)

窪之内英策 「ツルモク独身寮」
「『ツルモク独身寮』も笑えて泣けます。『ショコラ』といい登場人物が一癖二癖もありなかなかハマります。ショコラはドラマ化されましたが主人公役の大塚ちひろちゃんがめちゃ可愛かったです」(オカダさん)
「窪之内英策のツルモク独身寮もオススメです。家具メーカーの独身寮を舞台に個性豊かな登場人物たちの繰り広げるラブコメ? は必読です。絵も見やすいし男女ともに受け入れられるかと」(こうのすけさん)

1988年から1992年まで「ビックコミックスピリッツ」(小学館)に連載されていた人気ラブコメディ。もう10年以上の前の作品ですが、今読んでも決して色あせない魅力がギッシリと詰まった作品です。主人公は四国から上京し、ツルモク家具の独身寮に入った新入社員の宮川正太。独身寮の仲間や同僚との交流や、女子寮の面々との恋愛模様などを軽快なタッチで描いており、読んでいると清々しい気分にさせられます。絵のタッチも美しく、男女ともに楽しめる作品と言えるでしょう。ちなみに、1991年には今関あきよし監督が実写映画化しています。出演は前田耕陽、七瀬なつみ、平田満、竹内力、蛭子能収などなど。映画版はあまりオススメはしませんが、原作のマンガのほうはNarinari.com編集部も太鼓判を押します。機会があればぜひ読んでみて下さい。

細川智栄子&芙〜みん 「王家の紋章」
「王道ですが『王家の紋章』。これは絵が嫌いで、読まず嫌い? していたのですが、読んでみるとハマります! 文庫も出ていますよ。このマンガをみて、エジプトへ発掘に行く人たちも多いと聞きます。歴史物のスケールが大きなマンガはウキウキしてきますね」(きっきさん)
1976年から「プリンセス」(秋田書店)に連載され、今なお連載中の歴史大河ロマン作品。その連載年数ゆえ、多くの女性が通ってきた道でもあります。古代エジプトと現代を行き来するタイムスリップモノですが、きっきさんがコメントで触れているように、この作品に出会ったおかげで世界史が好きになった、考古学を学びたくなった、という人の話はチラホラと耳にします。絵に少女マンが特有のクセがあるので、男性が読むには若干敷居が高いですが、一度その世界に足を踏み入れれば、のめり込んでしまうかも?

奥浩哉 「GANTZ」
「『GANTZ』第1巻から主人公が死んでしまうという衝撃。そののちに正体不明な宇宙人と闘わされるというストーリーは必見です」(TFさん)
「アニメ化もされた『GANTZ』はハマッています!」(たいちさん)

2000年から「ヤングジャンプ」(集英社)に連載されている人気作品。2004年にはアニメ化もされ、深夜帯にも関わらず驚異的な視聴率を叩きだした作品としても知られています。また、今年3月にはコナミからゲームも発売されました。奥浩哉は以前から「ヤングジャンプ」で活動しているマンガ家で、代表作には「変 HEN」などがあります(1996年には佐藤藍子、青木伸輔主演でドラマ化)が、「GANTZ」が最大のヒット作と言えそうです。

きらたかし 「赤灯えれじい」
「僕がオススメするのはヤンマガに載っている『赤灯えれじい』です。気が強くてヤンキーのような女とヘタレ男の恋愛ものなんですが、なにげない日常がつづられていて、ほのぼのとした気分にさせられます。(たかやまさん)
2004年から「ヤングマガジン」(講談社)に連載されている「赤灯えれじい」は、もともとは「ヤングマガジン」と「モーニング」で募集している新人マンガ賞の「ちばてつや賞」受賞作品として、2003年に読み切りで掲載されたのが始まりでした。たかやまさんがコメントで触れているように、その内容は気の強い女・チーコと、ヘタレフリーターのさとしが織りなす恋愛物語。大阪を舞台にしているだけあって、セリフの関西弁にも勢いを感じます。全体的にはほんわかとしたムードで、「あぁ、10代の恋愛はこんなだったかもなぁ」と思わせてくれる、温かい作品です。

上條淳士 「sex」
「上條淳士の『sex』。大胆なタイトルとシンプルながら計算されつくした画風、ヤングサンデーで都市伝説化した名作(迷作)。まず単行本が出なかった。そして連載もいつあるのか? 今のハンターハンターよりもドキドキしてファンは待った。江口寿史を彷彿させる作者側のスタンスと待たされても読みたいかっこいい絵と話。コマの一こま一こまが一つのイラストとして成り立っている…これが上条敦士。で、肝心のストーリーは沖縄、米軍、思春期のワル…を主軸に転回するTO-Y (これも上條作品の代表の一つ)とはうってかわって血なまぐさく泥臭いテーマを見事にクールに描ききっている。技術的な所も漫画家をめざす人には見て欲しい作家でもある。斜線を(殆ど)使わず、白黒だけでシャープに表現したと思ったら大胆にカラートーンでビアスを表現したりする変幻自在さ。読む側がむずかしく検証しながら、絵にうなりながら、ファンはまたされながら…そんな事が許されるのが上條淳士」(むぎーさん)
「sex」は、1988年から「ヤングサンデー」(小学館)に連載されていました。その遅筆ぶりはもちろん、連載終了の段階で2巻までしか単行本が発売されず、その後10年以上に渡って新刊が発売されないという異常事態にファンはやきもきし続けて来た作品としても有名です。ただ、現在は全7巻がしっかりと単行本化されているのでご安心を。「sex」のオススメポイントはむぎーさんがコメントで触れてくれているとおり。上條淳士はほかにも「TO-Y(トーイ)」などの代表作があります。

(つづく)

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