ソニーとキヤノン、手ぶれ補正付き12倍ズームデジカメを発表。

2005/05/18 16:48 Written by コ○助

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光学12倍ズームと手ぶれ補正機能を搭載したデジカメは、長らく松下電器産業の「DMC-FZ」シリーズの独壇場だったなりが、最近になってようやく他社も追随する態勢を整えてきたなりよね。昨年夏にはコニカミノルタの「DiMAGE Z」シリーズが対応したほか、今年2月にはアメリカでソニーが、4月にはキヤノンが光学12倍ズームと手ぶれ補正機能を備えた製品を相次ぎ発表。いよいよ光学12倍ズームの土俵で熾烈なシェア争いが始まる気配を見せていたなりね。アメリカでの製品発表が先行したため、日本での発売が心待ちにされていたなりが、ようやくソニーとキヤノンから両機種が日本で正式発表されたなりよ。

ソニーから発表された「Cyber-shot DSC-H1」は、1/2.5型の510万画素CCDを搭載した12倍ズーム機。外部メモリにはメモリースティックを採用し、32MBのメモリも内蔵しているなりね。また、2.5インチの液晶モニタを搭載しているほか、レンズにはほかの「Cyber-shot」シリーズが採用しているカールツァイスのものではなく、ソニー独自開発のものを使用しているようなり。発売は6月中旬の予定、価格は6万円前後になる模様。

一方のキヤノンから発表されたのは「PowerShot S2 IS」。こちらは1/2.5型の500万画素CCDを搭載した12倍ズーム機で、外部メモリにはSDメモリーカードを採用。液晶モニタのサイズは1.8インチで、「Cyber-shot DSC-H1」に比べると若干小さくなっているなりね。発売は6月2日から、価格は6万円弱になる模様なり。

それでは、先行する松下電器産業とコニカミノルタの製品と、新たに発表されたソニーとキヤノンの製品の基本的なスペック部分を比較しておくと。

[撮影素子]
松下電器産業「DMC-FZ5」 1/2.5型の500万画素CCD
コニカミノルタ「DiMAGE Z5」 1/2.5型の500万画素CCD
ソニー「Cyber-shot DSC-H1」 1/2.5型の510万画素CCD
キヤノン「PowerShot S2 IS」 1/2.5型の500万画素CCD

[液晶のサイズ]
松下電器産業「DMC-FZ5」 1.8インチ
コニカミノルタ「DiMAGE Z5」 2.0インチ
ソニー「Cyber-shot DSC-H1」 2.5インチ
キヤノン「PowerShot S2 IS」 1.8インチ

[重さ]
松下電器産業「DMC-FZ5」 約290グラム(本体のみ)
コニカミノルタ「DiMAGE Z5」 約340グラム(本体のみ)
ソニー「Cyber-shot DSC-H1」 約438グラム(本体のみ)
キヤノン「PowerShot S2 IS」 約405グラム(本体のみ)

[価格]
松下電器産業「DMC-FZ5」 実売5万円前後
コニカミノルタ「DiMAGE Z5」 実売5万5,000円前後
ソニー「Cyber-shot DSC-H1」 6万円前後見込み
キヤノン「PowerShot S2 IS」 6万円弱見込み

こうして比べてみると、発表されたばかりの2機種は結構大きいことが分かるなり。まあ最初からポケットに入ることを期待するような製品ではないので、それほど重さを気にする必要は無いのかもしれないなりが、松下電器産業の「DMC-FZ5」とソニーの「Cyber-shot DSC-H1」では150グラム近く違うなりよ。だいたい携帯電話1個分くらいは違うわけなりか。「Cyber-shot DSC-H1」は液晶のサイズも一回り大きいので若干重くなることは仕方ないなりが、できる限りコンパクトな12倍ズーム機が欲しいという人は、「DMC-FZ5」を選択するのが無難そうなりね。また、価格面でも「DMC-FZ5」が一歩リードしている、といった感じなりか。

とはいえ、こうして各社が光学12倍ズーム機に参入してきたのは喜ばしいこと。一度手にしたらもう手放せない、そんな魔力が光学12倍ズームにはあるだけに、競争の結果として価格帯がグッと引き下がることに期待したいものなり。ソニー、キヤノンに続いてカシオ計算機あたりにも、そろそろ参入してもらいたいなりねぇ。

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