稼げるものは徹底的に稼げと言わんばかりに、さまざまなメディアで題材となっているネット発の「電車男」なりが、6月4日に公開される山田孝之主演の映画版に続き、今度はフジテレビ系の木曜22時枠で連続ドラマ化されることになったなり。今年のフジテレビの夏ドラマは、ほかにも「海猿」（火曜21時枠）、「がんばっていきまっしょい」（火曜22時枠）と、なにやら映画で先行した作品がドラマになるパターンが多いなりが、これは単に企画枯れ状態だからなのか、新しいメディアミックスを模索しているからなのか……。

「電車男」は「オタクの青年と美しいOLとの恋」ということで、やはり注目されるのはそのキャスティング。映画版では山田孝之が過剰なまでのオタクファッションに身を包み、予告編の段階で「すごいぞ山田！ やりすぎだぞ山田！」と賞賛されている上に、OLのエルメス役には原作で「中谷美紀似」とあることから、中谷美紀本人を起用するなど、気合いの入ったキャスティングになっているなりよね。映画化の話が出た当初はコ○助も全く期待していなかったなりが、予告編を見てからはちょっと観たくなってきているなりよ（笑）。山田孝之はイカすなりねぇ。

さて、話はドラマ版なりが、現在のところ次のようなキャストが決まっているようなり。

電車男 …… 伊藤淳史
エルメス …… 伊東美咲

伊藤淳史で来たなりかぁ（笑）。伊藤淳史といえば子役出身の俳優で、かつて「とんねるずのみなさんのおかげです」でチビノリダーを演じていたことでも有名なりが、最近はドラマよりも専ら映画での活躍が多かったなりよ。良い役者だし、オタク風といえばそう見えるので間違いのないキャスティングなりか。ただ、名前を見れば分かるように、どうやらドラマ版の「電車男」は伊東美咲が主演格になる様子。原作や映画版は電車男視点でストーリーが展開しているなりが、ドラマ版はエルメス視点からのストーリーが中心になるようなり。まあ小説、マンガ、映画と、電車男視点からのストーリーは語り尽くされた感もあるので、違うカラーになるという意味では、その方が良さそうではあるなりか。

話の内容としては、それほど深みがあるわけではない「電車男」。2時間の映画版ですら間延びしていないかと懸念されているなりが、ドラマ版になると尺が5倍になるのがちょっと心配なところ。ドラマ版を担当するフジテレビの若松央樹プロデューサーは「ブームの集大成に」と意気込む作品だけに、どんな仕上がりになるのか楽しみなりね。

☆現在までに判明している7月スタートドラマ
火曜21時　「海猿」（主演：伊藤英明）フジテレビ系
火曜22時　「がんばっていきまっしょい」（主演：鈴木杏）フジテレビ系
木曜22時　「電車男」（主演：伊東美咲）フジテレビ系