「貴方も007の『Q』として働きませんか?」英国政府が募集へ。

2005/04/22 00:24 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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007シリーズといえば、最近Narinari.comで映画のトピックにも取り上げた話題なのですが、それにちょっと関係のありそうな面白いニュースが出たのでご紹介を……。

このシリーズでは今までに5人の味のある役者が、それぞれ個性的なジェームズ・ボンドを作り上げてきました。それら俳優(ショーン・コネリー、ジョージ・レーゼンビー、ロジャー・ムーア、ティモシー・ダルトン、ピアース・ブロスナン)全員と共演し、名脇役として評価されていたのが、MI6の秘密兵器開発担当「Q」役のデズモンド・ルウェリンでした。

彼は1963年のシリーズ第2作目「ロシアから愛を込めて」からボンドの片腕として出演。ライター型の小型カメラ、ペン型の爆破装置などの小型ガジェットから、リモコンで遠隔操作が可能だったり、潜水艦にもなる車まで。予算使い放題でいろいろな物を開発してましたっけ。その「Q」ですが、映画上では「ワールド・イズ・ノット・イナフ」(1999年)で仕事を「R」(ジョン・クリース)に引き継いで引退。当のルウェリンも直後に交通事故で亡くなってしまい、ファンにとってはなんとも悲しい知らせとなりました。

ところで、この「Q」のお仕事に相当する役職が先日、イギリス政府から実際に公募されていたそうです。政府通信本部(HMGCC)という機関の上級職として求人広告の出された、この仕事に必要なスキルとは高周波工学、信号解析、ソフトウェアの技術に、音響学などの専門知識だそうで。さらに小型精密機械の設計や開発にも熟知していることが条件なのだそうです。相当頭が良くなきゃなれませんね、こりゃ。そして就任後は「通信システムや道具、および関連のハードウェアとソフトウェアの研究・設計・開発」というプロジェクトに関わるのだそう。

もちろん、実際のお仕事は「Q」のようにお金も人も使い放題で、好き勝手な物を作っていれば良いと言う訳はなく、役職はあくまでも政府官僚のお役人。華々しい内容ではないらしいですが、でもスパイ活動に関わる責任ある職務に付くという事で、興味深い役柄ではありますねぇ。

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