毛利衛氏が食べた宇宙食の正体とは。

2005/04/18 06:11 Written by Maki K Wall@駐米特派員

このエントリーをはてなブックマークに追加


1992年にスペースシャトル「エンデバー」の乗組員となり、日本人初の宇宙飛行士となった毛利衛氏。その後も2000年にもスペースシャトルに乗り込み、ミッション・スペシャリストとして活躍し、さらにアメリカのアラバマ大学や、筑波大学などで客員教授を務め、今では日本科学未来館の館長としても活躍している人です。

そんな毛利氏が生まれ育ったのが、北海道は余市町。ここには余市宇宙記念館「スペース童夢」があり、この博物館にこのたび「宇宙食館」がオープンしました。で、ここの館内で売られているお土産の中でも特に人気の「お餅」が試食できるイベントがあったそうで、それがニュースとして伝えられていました。

このお餅、なんでもフリーズドライで乾燥してあり、水に付けると本来の姿に「再生」するというもの。きな粉などをまぶして食するそうですが、なかなかの味だとか。

……ん?

ふと思ったのですが、ウォール真木ははるか昔にこれと似たようなものを食べた気がするのです。確か子供の頃、出身の長野県のローカル企業がこんなものを販売していたような?でもまさかそれが、毛利氏が空高く持って行ったという宇宙食と同じだとも思えないし……。

気になったので調べてみたのですが、なんでも毛利氏が持参したのは「うかし餅」というもの。これをさらにインターネットで調べてみると、なんとありました。株式会社おむすびころりん本舗が販売しているという、「うかし餅」なる商品が。フリーズドライ食品を製造販売するこの会社は、ウォール真木が名前を聞いただけでピンと来ました。そう、確かに長野県の企業です。ここの「野沢菜ふりかけ」が最高に美味しんですよ。ああ、懐かしい味だぁ!ノスタルジック(お母さん、今度の小包みにひとつお願いします)。

話が脱線しましたが、お餅ですよ。思い出しましたよ。確か私が子供の頃も「びっくりうかし餅」というネーミングで売られていました。パッケージの中には、まるで石鹸をスカスカにしたような形状の白い乾燥餅が入っていて、水に浸すと即時にとろ〜んとしたお餅になるのです。食感は本当に柔らかくて、ぎゅうひみたいな感じでしたねぇ。

なるほど毛利さんが宇宙で食べたのは、やっぱりウォール真木が食べた物と同じだったのですね。ちょっと感動。

ちなみにこの水で戻すタイプのお餅は、同じような物が災害時の非常食としても売られているらしいですね。きな粉味の他にも「あんこ」や「いそべ」もあるそうなので、宇宙食を手軽に味わってみたい方はお試しになっていはいかがでしょうか。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.