NTTドコモ、無線LAN&フルブラウザ搭載FOMA「M1000」発表。

2005/04/14 18:42 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


昨年の夏頃から「2005年に投入を予定している」と報道されてきたNTTドコモのPDAタイプのFOMA端末。当時の報道を振り返ってみると、端末はモトローラ製のものをベースに日本向けにカスタマイズしたもので、タッチパネルによる操作が可能、というところまでは明らかになっていたなりね。具体的にモトローラのどの端末がNTTドコモ向けに投入されるのか明確なリリースなどがあったわけでは無いなりが、ネットではSymbian OSを搭載した「Motorola A1000」がベースになるのではないか、との見方が有力になっていたなりよ。

あれから半年以上が経過したなりが、ようやく正式発表されたのが「FOMA M1000」。FOMA端末でありながら、「企画端末」という位置づけなので901iシリーズでも700iシリーズでもない型番で登場するなりね。まずは簡単にスペックと特徴をまとめておくと。

・FOMA(W-CDMA)、GSM/GPRS、無線LAN(802.11b)に対応。
・OSにSymbian OS 7.0を搭載
・2.9インチ、65,536色表示可能な透過反射型TFT液晶を搭載。
・背面に131万画素CMOSカメラ、正面に31万画素CMOSカメラ(テレビ電話用)
・ブラウザにタブブラウジングに対応した「Opera 7.5」を搭載(タテ・ヨコ両表示可能)。
・ドキュメントビューワ(Word、Excel、PowerPoint、PDF、HTML、JPEG、PNG、GIF、BMP、WMF、text、Zip)を搭載。
・McAfeeのセキュリティスキャンLightを搭載。
・POP/IMAPメールに対応、会社や自宅のメールの送受信が可能に。
・タッチパネルでの操作が可能。
・iモード、iアプリには非対応。
・「moperaU」サービス契約時のみ、メールの自動受信に対応。
・Bluetoothに対応。
・外部メモリはTrans Flashカードを採用。
・重量は約168グラム、サイズは117mm×59.5mm×21.5mm(高さ×幅×厚さ)。
・本体色はBlackSilver×DarkSilverの1色
・発売時期は「ボーナス商戦前」(夏前)、価格はオープンプライス。
・ドコモショップや通常のチャネルでの販売を予定。

機能的にはてんこ盛りの端末なりが、簡単に言ってしまえば2.9インチの携帯電話よりも少し大きめな液晶を搭載したPDAに、FOMAのネットワークを使う通信機能を搭載したもの。iモードやiアプリといった通常のFOMAで使える機能が使えないので、PDA的な性格が強く出ている端末と言えそうなり。

コ○助も記者会見で実機を見てきたなりが、サイズは携帯電話よりやや大きく、PDAよりは一回り小さい感じで、電話として使う分にはそれほど違和感のない感じだったなりよ。基本的にはこのコンパクトな端末の中に無線LANまでも詰め込んだところは好感が持てるなりが、気になったところもいくつかあるので、まとめておくなりね。

・キーボードを搭載していないので、電話をかけるときにも、メールの返信をするときにもソフトウェアキーボードを呼び出して操作するのがやや面倒。
・フルブラウザの「Opera 7.5」を搭載しているのに、パケット定額制には対応していないので心ゆくまでブラウジングを楽しむことができない。
・「Opera 7.5」は液晶の解像度に合わせてページ表示を最適化するが、読み込み、表示に時間がかかる。
・iモードに対応していないため、現在NTTドコモを利用しているユーザーが乗り換えづらい(iモードのメールアドレスが使用できなくなる)。
・「M1000」向けにオラクルやIBM、富士通ビー・エス・シーなどからアプリが提供されるが、すでに豊富に揃ったiアプリほどの充実は期待できない。
・外部メモリとして採用されているTrans Flashカードが日本では手に入れにくい。

こうやって書き出していくとネガティブな要素満載の端末のようなりね(笑)。でも、良いところももちろんあって、Symbian OS 7.0向けに開発されたソフトウェアならば、基本的には追加インストールできる仕組みになっているようなりよ。すべてのソフトウェアに関してNTTドコモ側で動作検証しているわけではないので、「実際にインストールしてみないと動くかどうかは分からない」というのが本当のところなりが、世界中でフリーで配布されているようなソフトウェアが動くのは夢が広がるところ。例えばSymbian OS 7.0向けの音楽プレーヤーソフトやエミュレータソフト、その他便利ツール系のソフトウェアをインストールすれば、これまでの携帯電話とは違った新しい使い方ができるかもしれないなりよね。

価格面に関しては全くの未定のようなので追々出てくる情報を待つしか無さそう。ヒットするもしないも価格次第という気はするなりが、PDA市場が縮小の一途をたどる中、こうしたスマートフォンが携帯電話キャリアから投入されるのは良い流れなりよ。NTTドコモ以外のキャリアもスマートフォン投入を計画しているという話は出ているし、NTTドコモもまた、夏をめどにキーボード付きのスマートフォン投入を計画しているという話が出ているので、今年後半から来年にかけてのスマートフォンに大注目なりね。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.