東京ドームの巨人主催試合、満員発表が初めて途切れる。

2005/04/02 12:37 Written by コ○助

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さまざまな新しい試みが導入され、「改革元年」とも言われている今年のプロ野球なりが、その改革のひとつとして注目されているのが、これまで公然と水増しの数字を発表していた観客動員数の算出方法を見直し、実数発表に踏み切るという「改革」。まだ全球団が足並みを揃えて、というわけでは無いなりが、巨人や阪神、ソフトバンクなどが実数発表に切り替えることを明らかにしているなりね。

中でも最も注目を集めているのは巨人の観客動員数。東京ドームは「超満員」の状態だと1988年から1994年までが「56,000人」、観客席の改修が施されたあとの1995年から2004年までは「55,000人」を収容できるとされ、1988年4月7日の東京ドーム初試合から昨年の最終戦に至るまで、すべての試合で「超満員」との発表を続けてきたなりよ。ただの1試合も「超満員」に達しなかった試合が無い、と。他球団の優勝が決まったあとの消化試合など、目視で明らかに空席が確認できるようなガラガラの試合でも、頑なに「超満員」と発表し続けてきたなりね。

もともと消防法に基づいて消防署に届けられている東京ドームの観客収容人数は「46,314人」なので、仮に本当に「超満員」だったとしても、「56,000人」や「55,000人」といった数字は1万人前後の数字を上積して発表された不自然なものだったわけなりが、これが実数発表に切り替えることで、ようやく本当の観客動員数に近い数字が分かるようになるなりよ。それはすなわち、巨人が1,020試合連続で続けて来た「東京ドームでの主催試合の連続満員記録」が、確実に今年中に途切れることを意味していたなりね。

そして始まった2005年の開幕戦。東京ドームで広島と対戦した巨人の観客動員数は43,684人と発表されたなり。今季から東京ドームの満員数は45,600人と定められているので、開幕戦にして連続満員記録が途切れたことになるなりね。まあ満員数に限りなく近い数字で、ほかのセ・リーグ開幕戦に比べてもダントツの数字(中日主催のナゴヤドームは36,200人、阪神主催の大阪ドームは33,727人)なので、改めて巨人の人気は伝わってくるわけだし、実数発表でも問題はなさそうじゃないなりか。

こうした「改革」を積み重ねて不透明な部分を排除していくことで、これまで年々低下してきたプロ野球の人気が再び上向いていく可能性はあるし、不自然なところはどんどん改善して、良い方向にプロ野球界を変えていって欲しいなりよね。より魅力あるプロ野球になるために、「改革」の手を休めずに突き進んで欲しいものなり。

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