「Mac miniの『公約違反』」に対するアップルの対応は。

2005/03/12 21:03 Written by コ○助

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「Windowsの周辺機器がそのまま使える」をウリに、現在Windowsマシンを所有しているユーザーの「2台目」や乗り換えを狙って投入された小型の「Mac mini」。そのコンセプトゆえ、本体にはキーボードもマウスも同梱されないという大胆なモデルとなっているなりが、実際に「Mac mini」を購入したユーザーの間からは、商品や手元に届いた直後の1月下旬あたりから、「Windowsのキーボードが正しく認識しない」という問題が報告されていたなりよ。

これは「Mac mini」にWindowsの日本語キーボード(JIS配列)を接続すると、英語キーボード(ANSI配列)として認識されるという問題。日本語のキーボードと英語キーボードはローマ字入力をする際には大して違いがあるようには見えないなりが、実は記号の配列が全く異なるため、日本語キーボードでこれまでのように記号を入力しようとすると、「Mac mini」では意図しない記号が入力されてしまうことになるなりね。具体的には、日本語キーボードで「@」を入力すると、「Mac mini」上では「[」が表示されるため、「@」を打つには「Shift+2」を押さなければならない、といった感じ。

この問題は、正確には「Mac mini」固有の問題というわけではなく、以前からMac OSの仕様上の問題点として認識されていたことではあるなりが、アップル・コンピュータは「Mac mini」に関しては「Windowsの周辺機器がそのまま動く」というプロモーションを展開しているため、そんな仕様を知らずに「Mac mini」を購入した人からは大ブーイングが起きているなりよ。

ただ、Windowsにも、Macにもキーボードを投入している一部のメーカー(ロジクール、PFU、マイクロソフト)の製品に関しては、正常に日本語キーボードとして認識するとの例外もあるようなので、ひょっとするとこの問題に気が付かずに普通に使っている「Mac mini」も多いかもしれないなりね。この3つのメーカーの製品が動作する理由は「Mac向けにも独自のドライバを提供しているから」。Mac OS側が「Macのキーボード」と認識できるため、ちゃんと日本語キーボードとして使うことができるわけなり。でも、これではアップル・コンピュータが謳う「Windowsの周辺機器がそのまま使える」というのとは、ちょっと違うなりよねぇ。

こうした「公約違反」に対してASAHIパソコンがアップル・コンピュータに取材を行っているなりが、アップル・コンピュータとしては2月中旬に「問題を認識しているが、プライオリティー(優先順位)が低い。今後の対応については明言できない」と回答があり、その後3月に改めて「社内で、重要な問題としてとらえているのは間違いない」という回答があったというなり。まあ「重要な問題」として扱われているのであれば、次期モデル以降は何らかの改善が施される可能性は高そうなりか。

とはいえ、次期モデルまで待てないという人も多いと思うので、これから「Mac mini」を購入しようと思っている人は、この問題を認識した上で購入に踏み切って下さいませ。一応、問題回避の方法をまとめたサイトへのリンクも張っておくので、そちらもご参考に。

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