「すき家」のゼンショー、「なか卯」を買収へ。

2005/02/26 15:58 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


BSE(牛海綿状脳症)の発生を受けて米国産牛肉の輸入がストップして以来、業績が悪化している大手牛丼チェーン各社なりが、輸入禁止から1年少々。ついに業界再編の波がやって来たようなり。「吉野家」「松屋」に次ぐ牛丼チェーン3位の「すき家」が、同4位の「なか卯」を買収して傘下に収め、「松屋」を抜いて業界2位のチェーンへと躍り出ることが明らかとなったなりね。

朝日新聞の報道によると、「なか卯」を傘下に持つ大手商社の双日が、保有する「なか卯」の株式51.4%のうち33%超(日経新聞によると33.4%)をゼンショーに売却する方針を固めたようで、売却が完了するとゼンショーは「なか卯」の筆頭株主になるなりよ。「すき家」と「なか卯」のそれぞれの屋号は今後も継続されるようなりが、両方の店舗を合わせると約800店舗を超えることになり、業界トップの「吉野家」の1,008店(2005年1月末日現在)に一歩近づくことになるなりね。

「なか卯」は1969年に大阪府茨木市に手作りうどん店の「なか卯茨木店」としてスタート。主に関西圏に数店舗展開する小規模なチェーンだったなりが、うどんだけでなく牛丼も評判の店として一部で人気を集め、1988年にモスフードサービスと資本提携を締結。1989年に東京都江東区に「なか卯亀戸店」を出店して関東に初進出したなりね。以降、モスフードサービスの後ろ盾もあって店舗を拡大していったなりが、2002年にニチメン(現在の双日)の傘下に入り、商社の物流のノウハウを活かして展開を続けてきたなり。

個人的な印象としては、モスフードサービスと離別してから、若干ブランドイメージが変わってしまい、「なか卯」の良さが減退してしまったかな、と。業績自体も米国産牛肉が輸入禁止になる以前から、徐々に下降線をたどっていたようなりよ。丼モノにちょっと汁物も欲しいなぁ、と思ったときに関西風のうどんをセットにできる点がコ○助は好きなので、よく「なか卯」は利用しているなりね。ただ、味のほうはちょっと落ちてしまう感があるので、もう少し頑張って欲しいところなり。

ゼンショーの傘下に入ることによって仕入れや物流の共通化がはかれるといったメリットがあるのは分かるなりが、消費者に見えるカタチでどのような相乗効果が得られるのかは、まだ具体的には見えてこないなり。基本的に屋号は双方ともに存続するようなので、メニューや店舗のスタイルに変更があるわけでは無さそうだし。まあ「すき家」でもうどんが食べられるようになれば良いなぁ、なんてことを思いながら、何らかの相乗効果が現れることを気長に待ってみるなりか。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.