NTTドコモの「おサイフケータイ」とJR東日本の「Suica」を融合させる「モバイルSuica」の計画は以前から明らかにされているなりが、このサービスの開始時期が正式に2006年1月と発表されたなり。さまざまな機能が集約されて来ている携帯電話が、今度は切符の代わりとして使えるようになるなりね。このサービスの概要について、22日にJR東日本とNTTドコモ、そしてシステムを開発しているソニーの3社による合同記者会見が開かれたなりよ。
「モバイルSuica」は、現在のカード型の「Suica」で出来ることすべてに新機能を加えた新しい電子マネーサービス。具体的に何ができるのかを、簡単にまとめてみるなりね。
【2006年1月のサービス開始時点】
・イオ(電子マネー)、定期券、普通列車グリーン券の各サービスを提供。
・携帯電話の通信機能を活かしてイオ(電子マネー)のチャージや定期券等の購入が可能に。
・携帯電話の画面でイオ(電子マネー)の残高や使用履歴を確認することが可能。
・JR東日本のSuicaエリア(首都圏・仙台圏・新潟圏)の鉄道で利用可能。
・Suica電子マネーが利用可能な全店舗で、「モバイルSuica」での買い物が可能。
【その後のサービス展開の予定】
・「モバイルSuica」にチャージしたイオ(電子マネー)を利用して、ネットショッピングが可能に(2006年度後半)。
・新幹線での利用を可能に(2007年度)。
一番の目玉は、やはり携帯電話を自動改札機にかざすだけで入札ができるようになる点。チケットレスはもちろんのこと、カードも必要なくなってしまうなりよ。これはNTTドコモが推進している「おサイフケータイ」に採用された電子マネー機能と、「Suica」に採用されている電子マネー機能が同じソニー製の「Felica」のため、互換性を持たせたことで実現するサービスなりが、単純に持ち歩くモノが減るという意味でも便利なサービスではあるなりよね。まあ、「携帯電話の電池が切れた時はどうするんだ」といった素朴な疑問が無いわけでは無いなりが……。
また、携帯電話に機能が集約されると心配なのは、やはり落としてしまった時のこと。この点に関してはNTTドコモもいろいろ考えていて、すでに現在の「おサイフケータイ」でも遠隔ロック機能や指紋認証機能など、セキュリティ面の強化に努めており、今後もさらに強化していく考えなりね。なので、提供されるサービスをきちんと理解して使いこなせば、それほど危険性は無さそうなりか。
「モバイルSuica」はJR東日本とNTTドコモのユーザーだけのクローズなサービスなのかといえばそうではなく、携帯電話ではすでにKDDIが対応する方向で検討が進められているなりね。また、JR東日本以外の地域で提供されているJR西日本のICOCAなどとの連携はウェルカムということなので、他社の動向次第で全国に広がっていく可能性は十分に有りそうな感じなり。
必要不可欠なものでは無いなりが、きっとあれば便利なサービス。「モバイルSuica」の普及によっていよいよ財布が要らない時代が本格的に到来するかもしれないなりね。コ○助はアナログ人間なので、いつまでも財布を持ち続けていたいなりが……。