自ら発熱する「加温機能」付き缶コーヒーが登場。

2005/02/17 10:40 Written by コ○助

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その昔、まだコ○助が小学生の頃のこと。週刊少年マガジンに連載されていた料理マンガの名作「ミスター味っ子」に「弁当箱の下に石灰を仕込み、水で化学反応を起こすことで弁当をホカホカに温める」というエピソードがあったなりよ。まだ小学生のコ○助は「こんな方法があるのか!」と目から鱗が落ちたのをよく覚えているなりね。恐らく、当時はそんな仕組みを持った弁当があまり存在していなかったし、コ○助は出会ったことが無かったのでえらく感動したものなりよ。

それから数年後に、どこだかの駅弁で同じアイデアが採用されているものがあることを知り、さらに数年後には日本酒のカップ下部を押すと同じ仕組みでお燗が出来上がる製品があることを知り。同様の仕組みの「加温機能」を持った製品は徐々に世の中に溢れ始め、今となっては決して珍しいモノでは無くなったなりが、コ○助にとってはいつまで経っても、この仕組みの原点は「ミスター味っ子」なりね(笑)。もちろん厳密には違うとは思うなりが、コ○助と同じ世代の人ならば、同じように「ミスター味っ子」を読んでこの仕組みを知ったという人も多いと思うなり。

そんな日本ではすっかり一般的になった感もある石灰と水の組み合わせによる「加温機能」なりが、アメリカではまだまだ目新しい仕組みのようで、缶コーヒーに採用されたというニュースが日経流通新聞に出ていたなりよ。アメリカには日本ほど自動販売機が無いため、いつでもどこでもホットの缶コーヒーが飲めるというのは画期的なことなのだとか。そう言われてみれば、日本では当たり前に供給されているホットの缶コーヒーも、自動販売機が無ければ確かに飲む機会はガクッと減りそうなりよね。あまり考えたことが無かったなり。

アメリカで販売されるその缶コーヒーは、「オンテック・ヒーティング・コーヒー缶」と呼ばれる新開発の缶に入ったもの。缶の下部に生石灰と水がそれぞれ入った小袋が仕込まれており、缶を逆さまにしてボタンを押すと袋が破れ、生石灰と水が混ざり合うことで化学反応を起こすという仕組みなりよ。ボタンを押してから約7〜8分で63℃ほどに到達、約30分ほど温度が持続するというなり。今春から、かの有名な世界的シェフのウルフギャング氏のブランドを冠した製品として、アメリカでの販売がスタートするなりね。価格は2ドル40セントと、やや高め。

「オンテック・ヒーティング・コーヒー缶」のアメリカでの特許を持つオンテック社は日本にも売り込みたい考えのようなりが、日本ではそう目新しい仕組みではないし、前述のように自動販売機が至るところにあるということを考えても、あまり需要は無いかもしれないなりね。あれは便利な機能だとは思うなりが、無くても別に構わないかな、と。日本の缶コーヒーに導入されるかどうかはともかく、アメリカでこの手の製品が受け入れられるのかは気になるところではあるなり。

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