イー・アクセス、携帯電話参入計画の詳細を発表。

2005/02/11 12:56 Written by コ○助

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かねてから1.7GHz帯を利用したW-CDMA携帯電話への参入を表明しているADSL事業者のイー・アクセスなりが、現在は2GHz帯を利用した実証実験の最中。正式サービスでは1.7GHz帯を利用するため、現在総務省に免許の交付を申請中の段階なりが、今後のスケジュールや、従来発表されていたものよりも突っ込んだ内容の計画が発表されたなり。スケジュール的には1.7GHz帯での実証実験は免許が交付され次第、早ければ2005年春にもスタート。正式サービスはナンバーポータビリティが導入される2006年にはスタートさせる計画なりね。

イー・アクセスが参入を目指しているのはNTTドコモとボーダフォンが採用している、いわゆる第三世代携帯電話のW-CDMA方式。とにかく安い料金で提供することを目指し、既存キャリアに比べて半額程度の料金にするとの意向をすでに表明しているなり。イー・アクセスの千本倖生会長兼最高経営責任者(CEO)は、「(携帯電話の料金は)世界的に高い。下げたい」との意欲を語っており、最近はすっかり落ち着いていた感のある携帯電話の価格競争に一石を投じる考えなりよ。ユーザーにしてみれば、サービスの質が悪くないのならば、安いサービスが登場するのを歓迎しない理由は無いなりよね。

肝心のサービスの内容は、基本的にはデータ通信に力点を置いたもの。その通信速度は当初は最大3.6Mbpsのようなりが、最終的には14.4Mbpsまで速度を向上させる予定だというなり。データ通信の料金は定額を予定。auの「ダブル定額」やNTTドコモの「パケ・ホーダイ」が携帯電話端末で完結した定額サービスなのに対し、イー・アクセスはパソコンに接続して通信する際の料金も定額にする予定なのだとか。これはモバイルユーザーにとっては嬉しいサービスなりよね。料金にもよるなりが、かなり攻めの価格設定だった場合には、現在データ通信サービスを主軸に据えているウィルコム(旧DDIポケット)から移行するユーザーも多く出てきそうなりか。

提供される端末はデータ通信に特化したカード端末ばかり、というわけではなく、音声通話とデータ通信の両方が利用できる端末も投入。また、デジタルカメラやパソコン、ポータブルプレーヤーなどに組み込めるモジュールの提供も行うようなので、いろいろな分野で応用される可能性があるなりね。端末供給メーカーに関してはまだ選定中のようなりが、実証実験に使われる端末は富士通が提供しているため、とりあえず富士通は確定と考えて良さそうなりね。また、実証実験にはルーセント・テクノロジーも参加しているので、こちらからも端末が供給される可能性も。

と、ここまで読み進めてみると相当魅力的なサービスになりそうではあるなりが、問題なのはサービスエリアがどの程度確保できるかということ。設備投資額が3,000億円程度と、NTTドコモの1兆円に比べると約3分の1ということを考えても、サービス開始当初は首都圏と大都市部限定、全国展開には数年かかると見たほうが良さそうなりか。一応、これまで発表されている計画では早期に人口カバー率90%以上を目指すとしているので、まあ気長にサービスが広がっていくのを待ちたいなりね。

いずれにしても、新規参入で競争が起き、ユーザーの選択肢が増えることは大歓迎。参入する以上は、魅力的なサービスをガンガン投入して、既存キャリアを脅かすような存在に成長して欲しいものなり。

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