SII、高校生をターゲットにした電子辞書を発売。

2005/01/16 06:26 Written by コ○助

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子どもの頃、何か分からないことがあるたびに「まず辞書か辞典をひけ」と親から言われ続けて来たコ○助。今思えば、あれは教育方針ではなく、単に親が分からないから辞書に振っただけなのではないかとの疑問も湧き出てくるものの、まあ結果としては辞書が好きになったので良しとするなりか。コ○助も親の立場だったら、きっと同じようなことを言いそうな気がするし……。

そんな教育を受けて成長してきたコ○助なりが、恐らく、人生で最も辞書と接していた時期であろう高校生の頃を思い返してみると、辞書&辞典好きが高じて家の本棚にはいろいろな辞書が並んでいたなりね。もちろん受験勉強などに必要だった国語、漢和、英和、和英といった基本的な辞書に加え、百科事典や「日本の名城・古城事典」、「三國志人物辞典」に至るまで、なんだか辞書&辞典だらけだったなりよ(笑)。

辞書は単に調べごとをする時に引くだけでなく、読み物として読むのが好きだったなりね。どちらかというと、「最初のページから順番に読み進めていくのが良い」というタイプではなく、パッと開いたページの用語をなんとなく読み進めていくのが好きなタイプ。前者だとコ○助はどうも途中で飽きてしまうので、ランダムに読むのが好きだったなり。

なので「辞書は使うよりも読むもの」という高校生にはあまりいないタイプの学生だったわけなりが、そんなコ○助から見ても昨今の電子辞書ブームは魅力的なりよ。一見、「調べる」の側面だけを追求しているように見える電子辞書なので、「読む」という側面が弱いような気もするなりが、コ○助的な「辞書ランダム読み」が好きな人には逆に楽しかったりするなりね。適当に頭に思い浮かんだ単語の頭文字を何文字か入れて、それがすぐに検索されて出てくるというのは、紙の辞書とはまたひと味違った楽しみ方があるなり。

まあそんな使い方をするのは特殊だと思うなりが、普通に調べごとに使うだけでも、複数の辞書が収録されているので便利この上ないのは確か。コ○助が受験生の頃にはまだ良い電子辞書がそれほどなかった上に、価格もこなれていなかったので使っている人はあまりいなかったように思うなりが、ブームの真っ只中ということもあって、最近の高校生は普通に電子辞書を使っているみたいなりね。紙の辞書であろうと、電子辞書であろうと、辞書に触れる機会が増えるのは良いことなり。きっと調べごとに使っている人の中から、コ○助のような読む楽しさに気が付く人もいると思うし。

さてさて。なんだか主題から全然離れてしまったなりが、電子辞書を使う高校生だけをターゲットにした電子辞書が、SIIから発売されることになったなり。電子辞書はこれまで幅広い年代層をターゲットにしたものが多かったなりが、完全に高校生だけにターゲットを絞った製品はほとんど無かったかもしれないなりね。

収録内容もかなり明快。どのような辞書が収録されているのかを見てみると。

・「明鏡国語辞典」(大修館書店)
・「広辞苑」(岩波書店)
・「逆引き広辞苑」(岩波書店)
・「全訳難解古語辞典」(三省堂)
・「デジタル漢語林」(大修館書店)
・「ベーシックジーニアス英和辞典」(大修館書店)
・「ジーニアス英和辞典」(大修館書店)
・「ジーニアス和英辞典」(大修館書店)
・「オックスフォード現代英英辞典」(オックスフォード大学出版局)
・「日本史小辞典」(山川出版社)
・「百科事典 マイペディア電子辞書版」(日立システムアンドサービス)

国語や英和が収録されているのは当然として、古語辞典や日本史小辞典が収録されているあたりが、高校生向けといった感じなりね。なかなか良いラインアップなのではないかと。

電子辞書市場は2004年度に570億円市場に成長したと言われているほどの空前のブーム。これまで紙の辞書に触れる機会が無かった人でも電子辞書は欲しいという人も多そうだし、このブームをきっかけに辞書の良さが再発見されていくと良いなりね。

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