FAの藪恵壹投手、アスレチックス入団が決定。

2005/01/13 11:02 Written by コ○助

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36歳という年齢ながら、取得したFA権を行使してメジャー挑戦を表明していた藪投手。「阪神暗黒時代のエース」と呼ばれ、長年貧打戦に足を引っ張られるかたちで成績を残せない年も多かったなりが、それでも阪神に在籍した11年間に84勝106敗、防御率3.54の成績を残しているなりよ。通算成績は100勝にも満たないなりが、「球は超一級品」と言われ続けて来た藪投手だけに、メジャーからも夏頃から一目を置かれた存在だったなりね。

そんな藪投手は代理人に、ヤンキースの松井秀喜外野手やメッツの松井稼頭央内野手らをメジャーに送り出した凄腕のアーン・テレム氏を起用。この時点で、メジャーへの移籍は確約されたようなものだったなりが、今オフはメジャーの日本人選手獲得の動きが鈍いこともあって、なかなか「移籍合意」の情報が伝わって来なかったなりよね。

ただ、藪投手にはメジャー移籍ができるとの確信があったようで、昨年12月には巨人と楽天からのオファーを蹴っていたという情報も。そして年が明けてからはスポーツ新聞各紙に「アスレチックスへの入団内定」の文字が踊るようになり、13日にようやくアスレチックスへの入団が正式発表されたなりね。契約期間は1年で、年俸は100万ドル(約1億500万円)。

アスレチックスはかつて中日に助っ人として来日、ファンに愛されたケン・モッカ氏が監督を務めるチーム。また、特別GM補佐にはかつて阪神で活躍したマット・キーオ氏が就任しており、最終的に獲得に至ったのはキーオ氏の猛プッシュがあったからだと言われているなり。アスレチックスにとって藪投手は初めての日本人選手なりが、日本球界をよく知り、好印象を持っている2人がいるのは心強い環境なのではないかと。

藪投手は以前から「メジャーでは中継ぎでもなんでもやる」という姿勢を見せているなりが、どうやらアスレチックスでは先発投手の即戦力として期待されている様子。アスレチックスの昨年の先発3本柱のうち、右腕エースのティム・ハドソン投手と左腕のマーク・マルダー投手の2人がトレードで放出されているため、藪投手にも必然的にチャンスが回ってくる感じなりね。

阪神ファンとしては、やはりメジャー移籍を実現させたのは嬉しい反面、寂しさもひとしお。でも、移籍を決めたからには、阪神ファンに「なんだよ藪、阪神にいた頃はあんなピッチングしなかったのに!」と悔しがらせるくらいの活躍を、ぜひとも見せて欲しいものなり。

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