ジャイアンを担当して四半世紀、たてかべ和也に聞く。

2004/12/30 15:52 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


※この記事は2004年12月30日付けのものです。

今年11月、テレビ朝日系の人気アニメ「ドラえもん」の声優陣が25年ぶりに刷新されることが明らかとなり、「ドラえもん」ファンのみならず、多くの人が衝撃を受けた。次の声優陣はオーディションで選出することが発表されているが、誰が起用されることになるのかは国民的な関心事。25年という長い歳月をかけて作り上げてきた「ドラえもん」の声のイメージはかなり強固なものがあるため、ガラッと声が変わるものなら、ファンからの反発を喰らうのは必至だ。

現在のところ誰がオーディションを受けた、もしくは受けるといった情報が漏れてこないため、ネット上でも次期声優陣予想がヒートアップ。「ドラえもん 声優 予想」でGoogleで検索をかけただけでも、26,000件もヒットする。いかに世間の関心が高いかがうかがえる検索結果だ。

さて、そんな思い入れの強い人が多い「ドラえもん」だが、これまで25年に渡ってジャイアンの声を担当してきたたてかべ和也が、毎日新聞のインタビューでジャイアンと「ドラえもん」への想いを語っている。1934年07月25日生まれの70歳というたてかべ和也が25年間に渡って小学5年生を演じるにあたって注意してきたことなど、なかなか興味深い内容となっている。

「(声優交代は)ドラえもんが永遠であるなら、この辺りで新しいスタッフ、キャストでやっていくのが一番いい時期なのだと思います」
「この四半世紀はジャイアンに感謝です。彼は、5年生であの大きな体。性格は非常に喜怒哀楽が激しくて自分勝手です。それに合わせて声を出すのは、ものすごくエネルギーがいるんです」
「たばこは1日20本ぐらい、お酒も週6日ぐらい飲みます」
「(新ジャイアンは)気持ちがやさしい人ならいいと思います。ジャイアンと同じ性格の人では、生々しくなって、彼の優しさや悲しさ、うれしさを表現できないのではと思うのです」
「最後の録音の日に足掛け26年を振り返って、果たしてどんな気持ちになるのか。もしかしたら、泣いてしまうかもしれません」

一言一言に非常にジャイアンに対する愛情が込められているような内容で、本当にこの役に没頭してきたのだなぁ、というのが伝わってくる。特に、次の声優にどのような人が起用されたら良いと思うか、という質問に対して「ジャイアンと同じ性格の人では、生々しくなって、彼の優しさや悲しさ、うれしさを表現できないのではと思うのです」という回答は、愛情が溢れてるなぁ、と。ファン以上に思い入れがあるのは当然か。

現在の声優陣で放送される「ドラえもん」は残り3か月。これまでの想い出をしっかりと心に刻んでおくためにも、しっかりと最後まで見届けたい。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.