SCEIの最高技術責任者、茶谷公之氏が「PSP」を語る。

2004/12/15 07:57 Written by コ○助

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「『PSP』のスペックは凄い」「とても19,800円で収まる製品ではない」。この点については恐らく誰も否定する人はいないと思うなり。大きな液晶でゲームができて、音楽が聴けて、動画が見られて、無線LANにも対応して……。ほんと、スペックを見るだけでも数年前には考えられなかったような製品だし、ちょっと前まで携帯ゲーム機のスタンダードだったゲームボーイアドバンスと比べたら、二歩か三歩、先を行っているなりよね。同時期に発売された「ニンテンドーDS」と比べても、コンセプトの違いがあるので一概に比較するのは難しいとしても、単純にハードの完成度という意味では、「PSP」のほうが頭一つ抜けている感じなり。

そんな「PSP」について、SCEIの最高技術責任者である茶谷公之氏がIDG News Serviceのインタビューに答えているなり。採用されている新しいメディア規格のUMDやバッテリー、周辺機器など、技術的な観点から「PSP」について語っているなりね。

「(最大の問題点だったのは)バッテリー駆動だ。技術的な障害は克服しており、長時間動作可能なバッテリーを作った」
「(UMDを採用したのは)簡単に言ってしまえば、このデバイスのための最適なメディアがなかったので、自分たちで作ってしまうことを考えた」
「(周辺機器は)いくつかは開発中だ。PSP版のEyeToyライクなアプリケーションは計画している」
「ドライブの厚みとバックライト付き液晶の厚みは、PSPのトータルな厚みと同じなので、この薄いコンフィギュレーションで別のハードウェアを入れ込むのは非常に困難だった」

「PSP」のバッテリー駆動時間は、公称4〜6時間。これは最小電力の場合の数字なので、例えば無線LANを使った対戦ゲームをガンガンやればもっと短くなってしまうなりが、まあ最低限不満を覚えない程度の駆動時間は確保しているなりよね。でも、あれだけ大きな液晶を搭載して、無線LANも使えて、光学ドライブまで搭載しているのに、公称4〜6時間を確保したというのは、コ○助的にはかなり驚き。バッテリーは新たに「PSP」用に開発したようなりが、こういった技術をぜひPDAなどにも活かして欲しいところなり。

しかし、スペック上は非常に魅力溢れる「PSP」なりが、初回出荷分の20万台の中には、相当ひどい初期不良が含まれているようで、「ゲームをしていたらUMDが飛び出した」という報告も。ネット上には実際にUMDが飛び出す動画も出回っているなりが、こんな初期不良ってあるなりねぇ。ソニーらしい、といえばソニーらしいなりが……。

実用上、不都合が生じるような不具合は困りもの。20万台を発売初日に売り切った「PSP」は今後年度内に300万台の出荷を予定しているなりが、ユーザーからの信用を回復するためにも、次回出荷以降はこうした問題点も改善した上で、ちゃんとした製品を出荷して欲しいものなり。

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