42歳の若大将、「ユニクロ」の玉塚元一社長インタビュー。

2004/11/09 06:37 Written by コ○助

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「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの社長というと、どうしてもブームの時の印象から柳井正現会長を思い浮かべる人が多いなりが、2年前に経営陣が刷新され、現在は42歳と若さが魅力の玉塚元一社長に交代しているなりね。いわゆる「フリースブーム」によって急激な成長を遂げ、ブームの終焉と共に業績がガクンと悪化した「ユニクロ」を立て直している人物としても注目を集めているなり。

少し最近の「ユニクロ」の業績について触れておくと、まだ弾けたブームの後遺症を完全に払拭したとは言い難いなりが、今年8月には既存店の売り上げが23か月ぶりに増加するなど、復調の兆しは徐々に見えてきているなりね。また、高級業態の「ユニクロプラス」をスタートさせたり、ファッション誌と提携して「オシャレ感」を打ち出してみたり、高級素材のカシミヤを安価で提供したりと、「ユニクロ=安っぽい」というイメージを修正することに注力しているようなり。

コ○助が最近の「ユニクロ」で関心しているのは、カシミヤの洋服が5,000円くらいから販売されていること。カシミアにもピンからキリまであるのは確かなりが、一般的に高級素材と言われているカシミアが安価で販売されているのは凄い挑戦だと、単純に思っているなりよ。中国に行ったときにカシミアを販売するお店で「カシミアは同じ製品でも日本に行くと2倍、3倍の価格になる」という話を聞いたことがあったので、流通の過程で跳ね上がる価格を抑えるべく、中間の無駄を省くことによって提供できている価格なんだろうなぁ、と余計に感心してしまうなりね。カシミヤのマフラーが2,990円だなんて、まさに中国価格なりよ(笑)。

話を元に戻すなりが、そんな現在の「ユニクロ」を引っ張っている玉塚社長へのインタビュー記事が朝日新聞に出ていたなり。なかなか興味深い内容なのでご紹介しておくなりね。

「強化してきたウイメンズ商品がお客様の評価を頂き、前期に比べて3割も売上高が増えました」
「(柳井会長との)意見の食い違いはよくあります」
「2010年に1兆円企業を目指しています」
「お客様には『安物』という誤解があります。こうしたイメージを払拭(ふっしょく)して、今の価格競争力を維持しながら、さらに付加価値のある商品を開発して、パイを広げていく方針です」
「よくわかったのは、出店することよりも、開け続けることが何百倍も難しいし、大事だということ」

今後はアメリカに本格的に進出し、将来的にはGAPなどの世界的なメーカーを目指していくようなり。「ユニクロ」の海外展開というと、一時は業績悪化で撤退も示唆されていたイギリスの印象が強いなりが、そのイギリスも最近は業績が上向いて黒字化に成功しているようなりよ。失敗を繰り返しながらも、着実に事業の幅を広げている「ユニクロ」が今度どうなっていくのか、楽しみなりね。

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