ライブドア、西武ライオンズの買収交渉を開始か。

2004/11/06 22:30 Written by コ○助

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プロ野球の新規参入では楽天に完敗を喫したライブドアなりが、堀江貴文社長は「数年後に親会社ごと買い取れば良い」という趣旨の発言をしていたなりよね。その言葉が、早くも現実のモノとなる可能性が出てきたなりよ。親会社のコクドの経営悪化によって西武ライオンズの売却がほぼ決定したことで、コクド側からライブドアに売却の打診があったというなり。

日経新聞やTBSの報道によると、新規参入が決まる直前の段階で、外資系証券会社を介してライブドアに球団売却の打診があったようで、この時点では「NPBによる仙台の新球団の審査が終わっておらず答えられない」と回答を保留。また、提案された買収額が200億〜300億円と巨額で、コクド側が提示した本拠地を西武ドームに据え置くという条件にも難色を示していたというなり。いかに日本一になった球団とはいえ、200〜300億円はちょっと高過ぎるなりね。ダイエーですら100億円程度の価値と言われているのに。

ライブドアが難色を示したことで一旦は交渉は打ち切られるかに見えたなりが、プロ野球への新規参入の希望が通らなかったことから、コクド側が条件面を見直して妥協してくれば、買収の検討を始めるというなりよ。しかし、買収といえども親会社が変わる場合にはプロ野球機構による参入審査が必要となってくるなりが、一度は財務体力を理由に審査を落とされたライブドアが審査を通る可能性があるのかどうか……。西武ファンにとっても、本拠地移転を前提とした買収になるのであれば歓迎はできないだろうし、現実的には誰からも賛同を得られない買収になりそうな予感はするなり。

世間的には「後からやってきた楽天が参入してしまい、落とされてしまったライブドアが可哀想」という論調も見受けられるなりが、All About Japanの野球・メジャーリーグガイドのページに「ライブドア落選、当然の理由」という記事があり、この記事がすべてを物語っているなりよ。どのような記事なのか、かいつまんで見ていくと。

「総合IT企業として技術力を売りにしているライブドアだが、IT関係者やユーザーによるその技術評価は決して高くない」
「(提供する多くのサービスは)建設業界で言えば、手抜き工事・欠陥工事のオンパレードであり、とてもユーザーに顔が向いているとは思えない作りなのだ」
「パッケージソフトにおいてもライブドアの評判は芳しくない。内外ソフトウェアの権利を買収するものの、ソフトの改悪を施し、使い勝手のよくないものにしてしまうことが定番といわれ、またユーザーサポートの評判も悪いようだ」
「堀江社長が公言していた『ライブドアには現金が500億円ある』との話だが、これもその多くが本業で稼いだ金とは言い難い」
「(ライブドアの)実態は『yahooの物真似、二番煎じ』と言われるもので、何かに特化した部分があまり見うけられない」
「既存の価値観を破壊するのは得意かもしれないが、決してまっとうな『もの作り』をしてきたとは言い難い」

と、なかなか辛口の論調でライブドアの実態を見ているなりが、これらはネットに少しでも詳しい人なら以前から知っていること。ライブドアがプロ野球新規参入に手を挙げたことで12球団の枠組みが維持できた点は誰もが評価しつつも、本音の部分では楽天に決まって良かった、と思っている人が多いのも事実なり。

真っさらな新規参入球団ならまだしも、すでに多くのファンがいる西武ライオンズをもしライブドアが買収したら……。恐らくファンから猛反発が出ることは必至。コクドはほかにもテレビ朝日などに売却の打診をしているようなので、本当に売却するのであれば、そういった真っ当な企業の手に委ねられることをプロ野球ファンの一人として切に願うなりよ。もちろん、一番良いのはコクドがそのまま球団を保有し、西武ライオンズのまま球団が維持されることなりが……。

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