超過激アニメ「チーム・アメリカ」を観る。

2004/10/23 13:20 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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ご注意:この映画にはネタばれの可能性があります。ご注意ください。

先日コ○助もコラムで紹介していた「チーム・アメリカ ワールド・ポリス」ですが、観てきましたよウォール真木も。ダンナが久しぶりに、夫婦水入らずで映画でも観に行こうよ、とコレを薦めてきたのです。なんでもアメリカの映画評価サイトRotten Tomato でも高い評価を得ているとかで。しかしなんでロマンチックな夜に「チーム・アメリカ」…(涙)。

映画の詳しいストーリーや製作者の情報については、コ○助のコラムを参考にしていただくとして、今回はウォール真木の感想を書かせて頂きます。ひとりよがりなレビューなので、そこんところはご了承くださいませ。

それにしても、日本でも評判になっている過激さは想像以上でした。ここまでアメリカ人の愛国心やセンチメンタリズムを茶化し、ハリウッドスターを名指しでバカにし、グロテスクな性描写を人形にさせ、バイオレンスまでをも笑いにさせてしまった映画があったでしょうか。いやあ、上手く表現出来ませんが久々に「ヤラれた!」と思わされる作品でした。もうシーンひとつひとつが過激で「うげっ」と思うのに、笑わずにはいられないと言う、ある意味自尊心を痛めつける映画です(笑)。

トレイ・パーカーとマット・ストーンと言えばアニメ「サウス・パーク」で、大物スターや政治家などを茶化しまくり、もう何者も恐れない、何者にも屈しない、というその態度には一種のストイックささえも感じていましたが。その彼らが今回も、と言うより予想以上にやってくれたと言うところでしょうか。

ちなみに今回「チーム・アメリカ」でネタにされているのは、北朝鮮の金正日をはじめとする各国のお偉方、ハリウッドスターのアレック・ボルドウィン、ティム・ロビンス、ショーン・ペン、ジョージ・クルーニーなどなど…。クルーニーは実際パーカー、ストーン両氏の友人なんだそうですが、それでもネタにされたそうです(笑)。ペンにいたっては映画の中で茶化されたのに憤慨し、プロデューサー側に怒りの手紙を書いたとか…(しかも、その手紙さえも後日、笑いの種にされていた)。

「チーム・アメリカ」の公式サイトで製作者2人のインタビューが聞けるのですが、そこで彼らは

「金正日は最高のキャラクターだ」
「彼がこの映画観たら(感動で)泣き出すんじゃないの?」
「夢なんだけど、アカデミー授賞式で『アイム・ソー・ロンリー』(金正日キャラが映画の中で歌っている歌)を本人にステージに歌ってもらいたい」

とかなり真面目な顔で語っていたのが最高に面白かったです。本当に、どこまで本気なのか判りませんが。困った人たちだ(笑)。とにかくこんな弾けた彼らが、かなり本気で作った映画「チーム・アメリカ」、ヘビーでダークなな笑いを求める人には最高の作品かと…。

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