阪神のチーム状況とリンクした、ドラフト超目玉獲得失敗劇。

2004/08/10 17:58 Written by コ○助

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昨年の阪神は前半戦から飛ばし、オールスター明けには優勝をほぼ手中に収めていただけに、ドラフト戦略も実にスムーズに展開。巨人と獲得を争っていた超目玉の鳥谷敬内野手(早稲田大学)を、なんの縁もゆかりもない関西の地に引っ張ってきた阪神のスカウトは「巨人に完全勝利」ともてはやされたものなりが、今年のドラフト戦略はどうも調子がおかしいなり。

今年のドラフトは、星野仙一SDと久万俊二郎オーナーの号令の下、明治大学の一場靖弘投手とシダックスの野間口貴彦投手獲得に向けて全力を尽くしていたなりが、残念ながら両選手とも巨人を逆指名する意向を示し、阪神は獲得競争から撤退を余儀なくされたなりね。一場投手は星野SDルートの明治大学人脈、野間口投手は野村克也元監督のルートを通して当初は「ドラフトの超目玉を2人とも獲る」と豪語していたなりが、蓋を開けてみたら、2人とも巨人に獲られることに。正直、2人獲るのは難しいとは思っていたなりが、1人は逆指名を取り付けることができると信じて疑わなかったなりよ。それだけに、コ○助もショックだったなりねぇ……。

このドラフトの超目玉の獲得失敗劇の要因を分析した記事がサンケイスポーツに出ているなり。
「岡田阪神は昨年の優勝を忘れたかのように惨敗を繰り返した。ブラウン管に写し出されるベンチの沈滞ムードは、かつてのダメ虎をほうふつとさせた」
「さらに球団本部長で、ドラフト戦略のトップの竹田常務が7月に退任した」
「鳥谷が苦しんでいることも重なった。黄金ルーキーの1年後の姿に、アマチュア球界も熱視線をおくっている。ドライチは育たない、とは長年言い続けられた言葉。当然、今回も阪神の育成力にも疑問の目が向けられている」

この記事を書いた記者の主観的な要素が含まれているとはいえ、普通に考えて、昨年とは全く異なる戦い方を見せる今の阪神には、あまり魅力を感じないのは確かかもしれないなりね。岡田監督の推進する野球は、長年阪神を見ているコ○助としてもワクワク感や安心感がないし、どうしても昨年までの星野監督と比べてしまうと、将としての器が違い過ぎるのかなぁ、と感じてしまうなりよ。「もし」という言葉は何の意味も無いなりが、あえて「もし星野SDが今年も監督を続けていたら」、ひょっとしたらドラフトでも超目玉の両選手を獲得できたかもしれないなりね。そう思うと、岡田監督は単に勝った負けただけではなく、将来のエース候補を逃す要因を作ったかもしれないという意味で、大きな責任を負うことになったと言っても良いのかもしれないなり。

一場&野間口両投手を逃した阪神のドラフト戦略は、現在のところ迷走状態。日本大学の左腕・那須野巧投手の獲得に乗り出したと報じられたこともあったなりが、那須野投手自身が在京志向の上、横浜入りが濃厚と伝えられており、こちらも現実味は薄い様子。東北高校のダルビッシュ有投手の獲得も視野に入れていると言われているなりが、岡田監督は即戦力の左腕投手獲得を要望していることから、ダルビッシュ投手は見送りになる公算が大きいようなり。ただ、現在開催されている夏の甲子園の結果如何によっては獲得リストのトップに浮上する可能性は当然有り得るので、まだダルビッシュ投手の線は捨てきれないなりか。サンケイスポーツでは、大阪ガスの左腕・能見篤史投手と、当初ドラフト4順目以降で指名する予定だった松下電器の岡崎太一捕手を繰り上げ、自由獲得枠で獲得する意向を固めたと報じているなり。能見投手は良い投手だという評判はよく耳にするなりが、やはり後手後手のドラフト戦略といった感は否めないなりね。

まあそうは言っても、合併問題に揺れ、スカウト活動が進められないとぼやくオリックスやパ・リーグの球団に比べたら阪神は恵まれている環境。今はそれどころではない、という状況ではあるなりが、引き続きドラフトの動向にも注目しておきたいところなり。

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