プロ野球選手会、合併阻止へストライキ行使に含み。

2004/07/05 20:29 Written by コ○助

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日が経つほど鮮明となるプロ野球選手会(現場側)とオーナー陣(経営側)の対立の構図。田原総一郎が先日のテレビ朝日系の「サンデープロジェクト」内で「これは労使闘争なんじゃないか」という発言をしていたなりが、徐々にそんな空気になりつつあるなりよね。近鉄とオリックスの合併を早く進めたいオーナー陣、対して選手の雇用の問題も含めて2リーグ制の維持を訴える選手会。いずれの主張も平行線で、落としどころが無いような状況が続いているなりが、そんな中、5日に日本野球機構と選手会との団体交渉の場である協議・交渉委員会が開催されたなり。

この委員会の中で、選手会の古田敦也会長は近鉄とオリックスの合併について「ほかに方法はないか、十分に議論されたか大いに疑問。せめて1年くらい(結論を)延ばし、多方面から検討する時間をつくってほしい」と要望。また、交渉の詳細は明らかにされていないなりが、近鉄買収に名乗りを上げたライブドアについては「信頼できない」という趣旨の発言があったというなり。

委員会終了後、古田会長は「納得できなかった」と語り、ストライキも含めて「いろいろなことは考えないといけない」と、強硬手段に出ることも示唆。古田会長は3日にも12球団の選手に対して共闘を呼びかけており、条件が揃えばストライキも可能性としては十分に有りそうな気配はするなりね。

ちなみに、メジャーリーグでは2002年にツインズとエクスポズの2球団削減と課徴金制度などを巡って経営陣と選手会が激突。ストライキをちらつかせながら粘り強く交渉を続け、ストライキは回避、球団削減案も凍結という結果に終わったことがあるなりね。メジャーリーグは1994年にストライキを実際に敢行したことでファン離れの原因を作ってしまい、大きなダメージを引きずることになってしまった過去があるだけに、2002年は本当にストライキに突入するつもりは無かったとも言われているなりが、それでも交渉の手段のひとつとして武器になるのは確かなり。

恐らく、近鉄とオリックスの合併阻止を掲げて日本のプロ野球がストライキに突入したとしても、このケースではファンが離れるという心配はそれほどしなくても良いはず。むしろ旧態依然としたオーナー陣に立ち向かうことができるならば、賞賛に値する行動だと思うなり。まあ実際問題、巨人や阪神の選手が他の選手たちと一枚岩になってストライキを支持するとは考えにくいものがあるなりが……。そこは古田会長の腕の見せどころ。ライブドアが近鉄を買収するのが困難なように、選手会の今後の行動には困難が付きまとうことになりそうなりが、明日のプロ野球のためにも、頑張ってオーナー陣と戦って欲しいものなり。

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